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20. ページ20

「……分かりました。Aくんがそういうのなら大丈夫なんでしょう。
ただ、くれぐれも無理だけはしないように。いい?」


その問いに、こくんと頷く。

これ以上、彼を僕の事情に巻き込むのは良くない。
まあそれは彼に限ったことではないけれど。


ああ、それと。そう付け足すように英智先輩が口を開く。




「明日は、学校に来るように。いいかな?」



ニコリと笑う顔には絶対来い、という意味が含まれている。
いいかと問う割には、強制的ではないか。そう思いながらも彼の言葉の圧力に従って頷いた。















『……おはよう、ございます』




「おっ、人気のAくんじゃーん」

「どうやってテレビ局に売り込んだんだよ、俺も紹介してほしーなぁ。
ねえAクン?」




入るなり、にやにやとした笑いを浮かべたクラスメートに囲まれる。

……だから、学校は嫌いだ。みんながみんないい人じゃないし、人間なんて皮をめくれば所詮こんなものだ。



色々な罵詈雑言が投げかけられるが、それを全て聞き流す。
どうせ、こんな奴らに構っていても時間を無駄にするだけ。それならば聞かない方が効率的だろう。




「おい、聞いてんのか!!?」





ぱぁん、と鋭い音が教室内に響く。
一斉にクラスメートの視線がこちらに向くのを感じながら、僕はジンジンと痺れる左頬を押さえる。



全く……これで仕事に支障が出たらどうするつもりなんだか。

石原さんだってそのことをちゃんと考えて、殴ってくるのは目立たない腹や背中なのに。




こちらを見ても関わりたくないように視線を逸らすアイドル達を、冷めた目で眺める。
……どうせ、こんなものなんだ。人間なんて。






「おい、てめーら……何してんだよ!!?」

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Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 果凛さん» リクエストしたものを最後まで書いてくれてありがとう!凛ちゃんが引退しちゃうのは寂しいけど戻ってくるのを待ってます!また復活したらよろしくお願いします。完結おめでとうございました!!! (2017年11月30日 16時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - あっ、誤字って騎士ちゃんのコメントか! 勘違いした、ごめん (2017年11月27日 7時) (レス) id: dc990c7092 (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - Knights を護る騎士でいたかったさん» 全然大丈夫! むしろアイデアもらっちゃってごめんな汗 えっ、誤字ってた!? どこか教えてもらっていい? (2017年11月27日 7時) (レス) id: dc990c7092 (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 何処かしらだすっごい誤解字ってる… (2017年11月27日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 完全に移すようなことはしないけど何処からしら似ちゃうかも… (2017年11月27日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:果凛 | 作成日時:2017年10月25日 16時

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