私は彼を愛してた (ページ22)

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サーカステントが十九つページ22

シャーロットsaid

誰かに呼ばれた気がして咄嗟に瞼を上げる

目の前にあるのは大きな荘園

そして手にはトランクと先程の手紙

あぁ、ここがそうなのか

私は誘われるように右の扉をノックした

中から顔を覗かせたのは角がついた女性
彼女は私を下から上まで見たあとドアを開けた

???
[やぁ、こんにちは
君はこの荘園に招待された者かな?]

ニコッと微笑まれながらそう言われた
数秒した後自分に質問が投げられていると気づき急いで口をあけた

『はい、そうです!
シャーロット・クシランダーと言います』

ﾌｨｵﾅ
[シャーロット…か、いい名前だね
私はフィオナ・ジルマンよ
さぁ中へお入り]

ゆっくりと中へと足を踏み入れる
中は少し蜘蛛の巣などが見当たるが思ったより綺麗だ

フィオナさんは私に手招きをし部屋へと案内してくれた

周りをみて思ったのは

ゲームの参加者が多いということだ

通り際に見える扉には

William Elis

Emma Woods

Andrew Cress

等、人の名前が書いてあった

沈黙が続いたからかフィオナさんが話始めた

ﾌｨｵﾅ
[そう言えば貴女は何をやっている方なの？]

『空中曲芸師をやってました!
事情があって、最近は出来ていませんが……』

苦笑いをしながら返すと

ﾌｨｵﾅ
[大丈夫よ、ここには訳ありなんて山程いるから

それに…【曲芸師】ね
気が合いそうな方がいるよ
凄く元気で明るい方
確か彼もサーカス出身だから話が合うかも知れないわね]

フィオナさんの言葉に固まる

もしかして、マイク…?

『あ、あのフィオナさん
その話』

ﾌｨｵﾅ
[さぁついたわよ！
扉を開けて]

フィオナさんに促され扉を開けると
破裂音と紙吹雪と

[[[[エウリュディケ荘園へようこそ！！]]]]

たくさんの温かい声が私を迎えた