21.ダレ？ ページ22
マイクsaid
Aを看病している部屋へと足を進める
嫌なほど分かるのは
殺気と冷たい風
あと、何かの匂い
次第に歩くスピードは早くなっていく
早くAの顔を見たい
早く皆に知らせない
早く……
彼女の部屋の前まで来た
そして扉を開けて中へ入ろうとした時だった
「ぁ」
突如扉が向こうから開き無数の黒い得体の知れないツルのような物が体を部屋の中へと引っ張る
「ッ、離せ!!!」
グッとそれに力を込めて千切ろうとするもそれがちぎれる事はなく
僕はそのまま部屋の中へと勢い良く呑まれていった
「…っててて、
あ、ぅ」
ツタ状のそれは僕の腕を離さない
ど、どうしよう
僕このまま……
柄にも無く泣きそうになっているとふと誰かの視線を感じた
A……?
俯かせていた顔を起こす
ひんやりとした手が僕の頬を包んだ
『貴方は、ダレ?』
「な、…………は?
A…??」
そこには確かにAが居た
でも僕の知ってるAとは程遠かった
青白い顔に金色の瞳
片方の目があるべき場所には紫の薔薇が一輪
A、じゃない
「もしかしてさっきの金髪の女のコのお友達かしら?
まぁまぁ!!話し相手が増えて嬉しいわ!」
彼女は今までに見せた事無いくらい明るい
でも冷たい笑顔を見せると僕の頬から手を退けた
「誰だよ、お前
A、Aに何したんだ!!!」
相手を威嚇する様に叫ぶも目の前の彼女はｸｽｸｽと笑っているだけ
「誰だなんて…、酷いじゃない
私は貴方達が盗んだ
“深淵の器”だもの」
深淵の……器?
そこでふと思い浮かんだのは彼女が運ばれてきた時
大事そうに彼女が抱えていた
でもあの絵画には黒い背景だけで何も…………
まさかｯ
「その、まさかよ
ﾌﾌﾌ…私この子の体。とても気に入っているのよ?
だから、私の邪魔はさせないわ」
彼女の言葉が合図となったのか
ツルが首元に絡み付いてくる
呼吸がっ、
「ンフフ、安心しなさい
彼女達もすぐそちらへ……………
ｯｯ痛い…!
痛い痛い痛い!!!このアマ!!!
いい加減私の中で暴れるのは辞めて頂戴!!!!!!」
そう言って頭を抑えだした彼女
するとツルの力が弱まった事に気づく
今のうちに、
僕はポケットから爆弾を取り敢えずと彼女に投げつけた
それに怯んだのを見図り
僕は彼女に挑んだ
続く (更新停止中)
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かりんとう(プロフ) - 天ぷららさん» ありがとうございます<(_ _)>ネタが尽きつつありますが頑張って完結させます！ (2021年5月20日 0時) (
レス) id: 656a7fdf21 (このIDを非表示/違反報告)
天ぷらら - 凄く面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています！し (2021年5月19日 21時) (レス) id: e75c2fc837 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あかり510さん» 応援してくださいませ旦那様((( (2021年2月19日 22時) (レス) id: 656a7fdf21 (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - かりんとうさん» これからも応援しますぜ奥様← (2021年2月18日 19時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あかり510さん» 嬉しいですｸﾞﾍﾍ((( (2021年2月11日 17時) (レス) id: bea11597dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりんとう(≧▽≦) | 作成日時：2020年2月24日 14時
