何故なら美しすぎるから ページ7
鶴丸「…姉様？」
俺が主の言葉を繰り返すと、主はハッと我に帰り、俯いてしまった。
『その…すみません…でし、た…』
鶴丸「何で謝る？君は何１つ悪くないだろ？な、顔を上げろ。俯いてると、美人が見えないだろ？」
主は少しだけ顔を上げた。
安心しろと言う代わりに笑いかけると、主も少しだけ笑ってくれた。
…その笑顔の破壊力たるや、いかに。
この鶴丸国永、一瞬ふりーずしかけたぞ。こりゃあ驚きだ。
鶴丸「鶴丸国永だ。鶴丸とでも呼んでくれ。…よろしく頼む。」
『…はい。』
乱「あーっ！ずるい！ボクは乱藤四郎！粟田口吉光の打った短刀だよ！」
薬研「俺っち、薬研藤四郎だ。俺は戦場育ち…おおっと。」
鯰尾「鯰尾藤四郎です！嫌いな奴には馬糞を投げます！」
今剣「ぼくは今剣です。あそこにいるのはいわとおしとほねばみです。」
五虎退「ぼくはあの、五虎退です…」
『そんな…一斉に…自己紹介されても…覚え、きれない…から…』
主はまた微笑んだ。
ああ…美しすぎて直視できないぜ。
周りを見ると、他の奴らも同じだった。まあ、短刀は別だが。
その中で、たった1人、違う反応の奴がいた。
一期一振だ。
さっきから表情が無い。…まさか、この主が美人に見えないのか！？
でも…何にせよ、驚きの回答が返って来そうだ！
俺は話を聞くことにした。
鶴丸「一期、ちょっと来てくれ。」
一期「…はい。」
＊＊＊＊＊
俺は一期を中庭に連れ出した。
桜の花が咲き乱れ、辺り一面桃色に染まって…って、今はその話じゃあない。
鶴丸「一期。お前、主が美人に見えないのか？」
一期「いいえ。あの様な美しい方がこの世にいるんだなと感銘を受けましたよ。」
鶴丸「じゃあ何故表情が無いんだ？」
一期「…っ、うわあぁぁぁぁぁぁぁ……！」
鶴丸「お、おい、どうした？いきなり頭抱えてうわああって言って…。」
一期は顔を上げた。
その顔は、苺みたいに真っ赤だった。…シャレじゃあないぜ？
一期「…自力で…表情を殺しておりました…」
鶴丸「何故そんなことを」
一期「だって！どストライクだったんですぞ！？私の！女性の！好みに！」
鶴丸「…あー…あれか。表情を殺してないと、すぐに表情が緩んでしまうとかか？」
一期「はい…。私、主に一目惚れをしてしまいました…。」
一期はまた顔を真っ赤にして言った。
鶴丸「…こりゃあ驚いた。」
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
