初めて ページ8
──────なんと、美しい人だろうと思った。
新たな主は、私の心に強く焼きついた。
これではいけないと、自力で表情を殺して、なんとか自我を保っていた。
しかし…鶴丸殿に指摘された瞬間、ブワッと何かが溢れ出てきた。
初めて…初めて、あそこまで私の顔の好みにぴったりな方を見ましたぞ…。
心臓がバクバクとなっていて、落ち着かない…。
一期「全く…！」
随分と厄介な感情ですな…「恋」というのはっ！
＊＊＊＊＊
私、Aは今、刀剣男士達に次々と自己紹介をされていた。
長谷部「へし切長谷部、と申します！主っ！！どうか長谷部、とお呼び…」
『よろしく…へし切…』
長谷部「NOooo！！」
燭台切「ほら加羅ちゃん！！いくら主さんが美人すぎるからって、挨拶もしないのはダメだよっ！」
大倶利「俺は別に…！」
燭台切「主さん！この子が大倶利伽羅です！」
大倶利「馴れ合うつもりは…！(ハッ)」
『……………………(じっ)』
大倶利「……っ！」
蜂須賀「顔、真っ赤だけど」
大倶利「なっなななななっ、」
燭台切「加羅ちゃん！？ちょ、大変！加羅ちゃん倒れた！倒れたよおぉぉ！？」
鶴丸「なんだなんだ？中庭まで聞こえたぞ、光坊。…っと！どうした加羅坊！？」
平野「あ、鶴丸様！いち兄はどちらへ？」
鶴丸「ん。中庭だ。だが、まだ行かない方が良いぜ。その方が驚ける。」
堀川「驚ける…？」
鶴丸「此方の話だ。」
『……。』
鶴丸、国永。
白い髪…白い肌…琥珀色の瞳…。まるで姉様みたい…。
でも、まだ気を許す訳にはいかない。いくら姉様に似ていても、姉様じゃないのだから。
他の刀剣男士達も同様。…まだ信用に値するとは言えない。
……信用するのが恐い。
…2度と、裏切られるのは御免だから。
蛍丸「……？…ぃ…。…るじぃ…。あーるーじー？」
『！……貴方は…蛍丸…』
蛍丸「ボーッとしてた？」
『…。(こくん)』
三日月「ふむ…お主は…あまり進んで話さぬな。どうした？」
獅子王「確かに！話すの、得意じゃないのか？」
『……あまり…得意では…』
鯰尾「ほえーっ！そうなんですかぁ！」
鶴丸「君は話しすぎだなぁ。」
乱「鶴丸さんもよく喋るでしょー？」
鶴丸「そうか？ハハッ！」
『……ふふっ……』
秋田「笑いました！」
清光「主の笑顔、可愛いよねー。俺好き。」
三日月「俺もだぞ。」
皆、口々に私の笑顔が好きだと言う。
…やめて。
他人を信用できない私のことなんか、好きにならないで…。
お願い……。
『どうして「私」を見てくれないの？』→←何故なら美しすぎるから
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
