元マフィアの柱さん。【文豪ストレイドッグス】【鬼滅の刃】

35話 【蝶屋敷へ】 ページ36

『な...なんで...？』




甘｢...？どうしたの？Aちゃん！｣




猫｢...あぁ、どうして戻らないのかって？｣









猫八は私のことを察して、問いかけてきた。




私は無言で頷く。









猫｢...戻るには、“あのお方”のことを倒さないとだめだよ。そう細工しておいたから｣




『っ...簡単に戻れないようにって？』







甘露寺さんは何を言っているのかが分からず、頭の上に“？”を浮かべている。






猫｢そう...その通りだよ...まぁ、精々頑張っ、て...｣






そう言って、猫八は崩れていった。









甘｢ね、ねぇAちゃん、戻るってどういうこと？それにさっきの氷の壁は...｣





『...戻ることについては言えません。氷の壁は__』









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私は、異能力のことを甘露寺さんに説明した。




もう、言うしかないと思ったから。





甘｢そうなのね、Aちゃんは異能力者？っていう人なのね...｣




『...はい』








きっと“いつもみたいに”気持ち悪がられる。


そう思っていたけど、甘露寺さんは予想外の発言をした。








甘｢凄いわ！魔法使いみたいね！キュンキュンする！｣




『...へ？』




甘｢私魔法使いに凄く憧れてたの！カッコイイわね！｣








そう、甘露寺さんは私の異能力を“カッコイイ”と言ってくれたのだ。







『あ、ありがとう...ございます...？』




甘｢(キャー！照れてるAちゃん可愛いわ！)そうだ！Aちゃんは十二鬼月を倒したから、今日から柱になるのね！｣









『...ハイ？？』




エ、柱？イヤイヤ、無理デスッテ。←









甘｢...そういえば！！Aちゃん大怪我じゃない！蝶屋敷に急ぎましょ！｣




『...アッこれは亮介くんを庇ったときに...蝶屋敷？』




甘｢怪我の手当をしてもらえるの！隠さーん！｣







甘露寺さんはそう言うと、黒服の姿の人達が出てきた。



この人達が“隠”...







？→隠｢ハイっ！お背中にお乗りください！｣




『え、あ、いや...重いですよ？』




隠｢大丈夫です！｣




『じ、じゃあ...失礼します』




甘｢Aちゃん！今日はありがとう、また会いましょ！｣




『はっ、はい！！』






甘露寺さんは笑顔で手を振ってくれた。



...伊黒さん、今日からあなたはライバルです。←








そんなことを呑気に考えていると、すぐ目の前に大きな屋敷があった。




でっか...。

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