12本目 ページ14
ゆっくりと目をあけると、白いてんじょうが目にうつる。
貴「あ、れ・・・」
ここはどこだろう。頭がズキズキする。
貴「あっ、そうか・・・」
体育でボールが顔面にぶつかったんだ。
ということは、ここ保健室なのか。
ベッドから上半身をおこし、キョロキョロと辺りを見回すと、カーテンで誰か分からないが
人影が見える。
そぉっ・・・とカーテンを開けると
千秋君がぐっすりとねむっている。
ここまで運んでくれたのだろうか?
この人はお人好しだから、
きっと心配して看病してたのかもしれない。
もしかしたら、私が赤い糸のせいで
『こうなってしまった』
理由を喋っても大丈夫だろうか。
そう頭で浮かんだ思いもすぐにかきけす。
貴「千秋君・・・いつも素直になれなくて、ごめんね・・・・?」
起きている時にはぜっったいに言えないけど
寝ている時なら千秋君に言いたい事も言えるかもしれない。
貴「面と向かって言えないけど、すごく感謝してるんだよ?感情こもった言葉、色々あって喋れなくなっちゃったけど。」
貴「何度も何度も私に話かけてくれて、明るく皆に分け隔てなく接してくれて、独りぼっちにならないようにしてくる千秋君に。
感情が表にでなくて気持悪がられる私に優しくしてくれる、夢ノ咲学園の皆に。」
貴「心を込めて
ありがとうって言いたいなぁ・・・」
・
・
貴「どうにかしてよ、ヒーロー・・・」
61人がお気に入り
「あんスタ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れるり(プロフ) - りいふさん» ありがとうございます!そう言って頂けるだけで、元気が出て頑張ろうと思えます。これからもよろしくお願い致します! (2017年3月11日 12時) (レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
りいふ(プロフ) - とても素敵なお話でもう……!赤い糸とかそういうテーマとこすごく好きだし、しかも千秋君という……もう……素晴らしいです……(語彙力ェ…)更新応援してます! (2017年3月10日 23時) (レス) id: 3f20fb23d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れるり | 作成日時:2017年2月23日 20時