異変 ページ1
目を覚ますと、そこは病院のベッドだった。
頭…痛い…。
なんで私こんなとこにいるんだろ?
目の前には、心配そうに私を見る六つの同じ顔。
「…皆。」
おそ松たちだ。
「A!よかったぁ〜!目ぇ覚ました!!」
「意識はしっかりしているのか?」
「俺たちのこと覚えてる!?」
「うん。…覚えてるに決まってんじゃん!」
そう言っておそ松の背中を叩くと、皆安心したように笑顔になった。
「…良かった。」
一松も涙目になっていて、十四松とトド松は泣いていた。
「目が覚めて、本当に良かったっス…!」
「本当に心配したんだからね…っ!
三日も寝たきりなんて…。」
えっ…。
私そんなに寝てたの!!?
あーもう!なんか不思議なこと多すぎじゃない!?
目ぇ覚めたら病院にいるし、なんでこうなったか心当たりもないし、頭痛いし、なんか皆灰色っぽい服着てるし、皆顔白いし。
…ん?
「…っていうかさ、なんで皆いつものパーカー着てないの?なんか顔白いし…。」
「「「「「「えっ?」」」」」」
そう、皆いつものパーカーを着ていないのだ。
変わりに、灰色っぽいパーカーを着ている。
私が不思議に思っていると、トド松が焦ったように言ってきた。
「何言ってるの?Aちゃん。僕たち全員いつものパーカー着てるよ?」
…え?
皆、心配そうに私を見ている。
「…どういうこと?だって皆灰色のパーカー…」
ハッ
よく見ると空も家具も、全部白黒だ…。
「…っ。」
「っ大丈夫!?」
また、頭が痛む。
…どういうこと?
これじゃあまるで…
「もしかしてAちゃん…、色がわからないの…?」
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奈々 - 続きが気になります! 更新頑張ってください! (2017年1月5日 17時) (レス) id: 07c06c421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サーモン | 作成日時:2016年2月29日 7時