探偵社の最年長はヨコハマを守る

〜運命論者の悲み〜 ページ9

涙香｢……矢ッ張居なくなったのかい｣
国｢えぇ…全く、最近の若者は…｣
と愚痴を云う国木田を宥め、書類へと向かう

涙｢(国木田を宥めた此方が云うもんじャないが…過去を捨てきれてない者は何時か滅びる)｣

そう思いながら仕事を進めていたら宮沢が
宮｢涙香さん、都会の事教えて下さい!!｣
と云って来たので一旦切り上げて新聞紙を広げ乍(ながら)教えていた其の時


バン!!!!!!


社の扉が吹っ飛んだ

吹っ飛んだかと思えば黒服の者が社内へ駆け込んだ

広｢失礼、探偵社なのに事前予約(アポイントメント)を忘れていたな。それから叩敲(ノック)も｣

ポートマフィア…中島のことか?!

広｢大目に見てくれ、用事はすぐ済む｣

銃が乱射される

この大人数、『目を合わせる』は使えない
ならば、


黒｢っは…？｣


己の肉体が武器となる

ﾀﾞｧﾝ!!!!

まず机(デスク)を上に蹴り上げ、敵の視界から一旦此方達を視界から消す

其れから一気に距離を詰め





ｺﾞｽｯ





蹴る!!!!

黒｢ぐあっ…!!!!｣

国｢ッ涙香さんに続け!!｣

国木田が声を上げ、近くの黒服を投げ飛ばす

乱｢涙香さ〜ん、南南東に2人、北北西に3人だよ〜｣

涙｢あァ、ありがとう!!｣
乱歩に言われた方向へ蹴りをお見舞いする

ﾊﾞﾝ!!!!!!

敦｢やめろ!!!!!!｣

あ、戻ッてきた

国｢おお、帰ったか｣
と、洒落者(ダンディ)な叔父様の手首を折ろうとしながら国木田が応える

アハハ、中島がポカーンとしていらァ

賢｢涙香さん、こいつらどうします？｣
涙｢処分が面倒臭いねェ…窓から棄てとこう｣
賢｢はぁ〜い｣

賢治と一緒に黒服野郎を窓から棄てていると、中島が泣いていた

涙｢おやおやァ…国木田、それぐらいにしときなァ｣

国｢え？…あ？何だお前、泣いているのか？｣
敦｢泣いてません…｣

あと何回かこの掛け合いが続いていたので此方は賢治と黒服をポイポイ棄てた

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