文豪たちの観察日記 二冊目 【文スト】

文豪総選挙第二位*芥川龍之介*　あまのじゃく ページ10

夢主はやつがれくんの同期です。



芥「おい、栞。早くしろ。」



貴「煩い。黙ってなさいよ。馬鹿。」

((素直じゃない。))

そうお互いに思った。



芥「貴様、女のくせに生意気だな。沈めてやろうか?」



貴「は?貴方が私を?馬鹿にしてる?」

芥「ふん、この貧乳。」

貴「何よ!!サラシ巻いてるだけでEはあるわよ!!」←

芥「…。」

貴「…まぁ、いいわ。行くわよ。」

失言した彼女をチラッと横目で見た。



可愛い。と素直に思う。

身長は152cmと小柄だし胸もさっき言った通りだし、というか彼女が貧乳でないことは芥川も分かっていた。



何せ二人は恋人。しかも来月結婚するのだ。
未だにケンカップルで互いにあまのじゃくだが実は結構進んでいる。

キスもしたし抱きしめたし、デートも何回も行ってるし、行為だって数回ある。

最早自分だけの人と思ってもいいくらいだった。

芥「栞。」

貴「あ?何よ。また私に文句でも…」



芥「僕と、結婚しても、いいのか?」



貴「は…?どういう意味よ。」

芥「お前には、もっと、いい奴がいるのではと…思って…。」

貴「…龍。私、貴方だから結婚したのよ。」

芥「え…?」

貴「今までの些細なことも全部、貴方だから心を許しただけ。
他の人だったら即通報してるわよ。」

芥「そ、そうか…。」

柄にもなく照れてしまった。決まりが悪い。



貴「龍。」
芥「何っ…んっ。」



貴「あ、愛してるよ…。大好き。」

芥「栞。」

貴「えっ…!!ふっ……んんっ…んっ…」

し
貴「深いの…苦しい、から…嫌だ。」



芥「乱れてる貴様が一番愛らしい。」



本当に心からそう思った。



素直になれば、貴様も案外僕に弱い。



確信した芥川だった。

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