文豪たちの観察日記 二冊目 【文スト】

文豪総選挙第一位*中原中也*　騙し愛 ページ11

夢主と中也は同い年です。



ただ、武装探偵社のスパイとして潜入してるだけ。



私は中原中也という幹部の補佐として潜入した。



いつの間にか彼と恋仲にまで発展したがこちらにしては好都合。



組織を潰す絶好のチャンスだ。




私が社長と会話する時は何せ誰が見ているか分からない。
細心の注意を払っている。



貴「社長、本堂です。報告があります。」



福「今日は何の情報だ?」

貴「ポートマフィアは港の税関を騙し海外の者に麻薬を渡すとか。
税関の方々に連絡して先回りさせましょう。武装探偵社しかいません。」

福「了解した。引き続き、調査を頼む。」

貴「はい、失礼します。社長。」

ﾋﾟｯ

貴「よし、そろそろ戻ろう。」

中「手前、武装探偵社員だったのか。
まぁ、何となくそんな気はしたがな。」

貴「なっ、中原幹部…!?」

まずい。タイマンで戦ったら体術に秀でた彼が勝つに決まっている。
恐らく負けるだろう。





貴「…私は武装探偵社、社員の本堂栞。
スパイとして潜入してきた。」

中「俺と付き合ったのは好都合だったからか?」

貴「そうだ。スパイとしての任務を全うする為、お前の情報を社長に流した。
勿論、社員にも。」

中「手前、生きて帰れると思ってんのか?」

貴「生きて帰る。このヨコハマは我々が守る。
野蛮な連中になど任せられない。」

中「野蛮な連中…か。」

貴「バレてもなおここにいるのでは社長や社員に万が一のことがあったら困る。
今日限りで私は社に戻る。本来なら壊滅も目論んでいたが、無理そうか。」

中「黙っておくよ。手前の正体。」









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貴「は?何を言って…。」

中「そのかわり、俺と結婚しろ。」

貴「何故?」

中「俺と結婚すれば手前は今までよりもすげぇ情報が送れるだろうな。
でも、結婚しちまった以上、社から逃げ出すのは無理だ。
もし逃げ出せば俺を含めたポートマフィアの奴等全員に追われる毎日だぜ。
つまり、手前は組織が壊滅しない限り永遠に探偵社には戻れねぇ。」



貴「貴様、卑怯だぞ…!!
…嫌だと言ったら…?」

中「ここで手前を殺す。」



貴「……………仕方ない。承諾する。
しかし、忘れるな。私は諦めてなどいないこと…。」

中「いいぜ。俺の嫁になる以上、下手な真似をすりゃお陀仏だけどな。」

貴「貴様、覚えていろ…!!いつか殺す!!」



2に続く…

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