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やってやった。頭の中でその言葉が響いた
でも、私の脳内で再生されたものは、現実とは酷く異なっていた
地面に転がっているのはアイツのはず
なのに、視線がしたなのは私
「……あ、れ…?」
なんで?
目を潰すはずだったくないはやつの肩に刺さっている
どうなっているの?
字面に突っ伏した身体を起こそうと、手をついた
しかし、体が私の思いどおりに動くことは無かった
腹部から生暖かい汗が出てくる
シオン「……Aちゃん?」
シオンが呼んでる。早く行かなきゃ。
そう思ってるのに、体は動かない。
地に着いた手に、温かさが伝わってくる
もう訳が分からず、その方向を見ると
血溜まりができていた
私の腹部から漏れ出す
なに?これ…
これはなに?
どしゃっと地面に転がり落ちる自らの体
硬い地面が私を受け止め、血が跳ねた
「なんだ、状況がわかってないのか?
刺されたんだよ、お前。この俺に。
その刀には毒を塗ってある。そのうち死ぬさ。30分もしないうちにお前は天国行きだ。」
「なに…いっ、て…」
口から血があふれでた
それは、とめどなく溢れ
頭をどんどん白くしていく
思考がまとまらない。何を言ってるの?何が起こってるの?
私が、死ぬ?
冗談じゃないわ、そんなこと。
シオン「Aちゃん」
「お前は楽に死なせてやるよ。」
まだ死ねない。まだ、シオンを助けてない。
私にはやるべきことがある。
視界が霞む
シオン「ねぇ…Aちゃん、起きて」
「さっき言っただろ、こいつはもう助からん」
血の多さに耐えられず、咳き込み、息が荒くなる
たとえ、私が死んだとしても…それが、正しい事じゃなくても…人間じゃなくなったとしても
シオン「Aちゃん、お願い」
瞼が重い
私は、シオンをこの凄惨な運命から
シオン「起きて」
手足が動かせない。出血が多すぎる。
悲惨な結末から
シオン「起きてよ!!!」
私という呪縛から
必ず、貴女を救ってみせる。
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時