【銀魂】呼吸する音 3【銀時成り代わり】

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「ｽﾞｻｯ」


身体をひっくり返され、背中が地面を滑る


声を上げる隙間も、痛む暇などない


上から落ちてくる刀から体を逸らし、避ける


「ｶﾞｷﾝｯ」


刀で奴のアキレス腱を狙ったが、刀に遮られ、傷一つつけることも叶わない


その反動で刀はあらぬ方向へと飛んでいってしまう


腕の反動を使い、膝の裏を狙う


左足を軸に、右足を全力で振りかぶる


「ﾊﾞｷｯ」


骨が砕ける音が鼓膜に届き、脇腹を目掛けくないを投げる


鉄の擦れる嫌な悲鳴を上げた後、くないは地面に落ちてしまった


…駄目だ、全然効かない


橋の骨が折れたと言うのに、奴は全く動じない


それどころか、まだ余力があるという


私はくない、相手は刀。


どう見ても、私より彼の方がテリトリーが広く、その上技術も高い


ステゴロよりマシだ。すてられたくないを無視し、素早く刀を手に取った


「やっと本気か？」


ヤツは口で弧を描きながらそういった


馬鹿野郎、さっきからずっと死ぬ気でヤってるわボケ


しかし、その程度に見られているということは、ヤツもまだまだいける証拠


死ぬ気どころか、髪の毛1本でも生き残ろうとしなきゃ無理だな


私の体力も大人のこいつに比べたらゴミカス。力だって差がありすぎる


一気にカタをつける


私は地面に手をつけてから、立ち上がる


足に全力を込める


「ｶﾁｬｯ」


刀を構え、地面を蹴る


足を潰しても動けるなら、もう殺すしか手段はない


狙うは、首。


刀を横にし、切る体制になると相手も受け流しやすく、防がれやすい。ただ、逃げられない。猛スピードで剣先を向けられ、突かれるとなると、剣での受け流しはほぼ不可能。ただ、面積が狭いため、避けられやすい。


だけど、それは武器が1だけの場合に限る


刀でやつの胴体を狙い、左から右へ全力で切る


「…その程度」


A「死ね」


余裕の笑みを浮かべた彼のその歪んだ顔面めがけて


隠してたくないを振り下ろす





「ｻﾞｸｯ」

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