検索窓
今日:10 hit、昨日:11 hit、合計:22,193 hit

125 ページ46

「お前、何者だ」


低い声。指先が痺れて、喉に汗が伝う


目を逸らしてはいけない


A「……さぁ?」


喉が鳴る




ああ、コイツはヤバい。




殺される。


「子供が一人増えたところで問題ないと思ってたが…


お前は、少々手が掛かりそうだな」


ヤツは、元々シオンの護身用であったでろう刀を抜いた


こいつはかなりの経験を積んでいる


何十人も殺してきてる


今さら、子供を殺すことなど造作もないことだろう


俺は、刀に手をかける


まだほんの少し大きい刀を抜き、いつものように構えた


大丈夫、絶対に勝てない相手じゃない。


A「シオンには指一本触れさせない」


手に力を入れる。逡巡など、してはならない。


こいつを殺して、シオンを助ける。


「…もう一度聞くぞ、お前何者だ。雇われか?ボランティアではないだろ?」


やつのその言葉に思わず破顔してしまう


A「はっ…」


この笑を私はよく知ってる。私は笑われていた側だったけど…笑う側は、こんなに楽しいのね


だって、こんなに可哀想な人始めてみた。


可哀想な人に手を差し伸べて話を聞いてあげるほど、私は寛容な心を持ち合わせていない


緩慢な動きで指をとヤツに向ける


「何がおかしい」


今にも、その刃で私の首を切り落としてしまいそうなほどの勢いで彼は私に尋ねた


口角を上げてから酸素を取り込む


A「誰かを救うために、貴方は金と同情でしか動けないのね


この世で最も邪魔なものは、金と同情だって知らないの?


そんなリコリス飴みたいなのを毟りとって食べてる貴方には一生分からないでしょうね


私がシオンの剣となり、盾になる理由なんて唯ひとつ…




私がシオンを誰よりも愛してるから




それ以外に理由なんてない。それ以外に理由なんていらない。


愛情っていうものは、何物にも代えられない。長年培っていれば尚更


いつしかそれが1番になってる。かけがえのないものになってるの。


そんなことも分からないヤツが







私に勝てるわけないのよ」

126→←124



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , シリアス , 成り代わり
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。