検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:22,186 hit

109 ページ29

昼には太陽が照り、もつ夏だというのに昼から自らを暑くしようとしているこの町


お祭りモードに浮かれまくりだ


少し前まで村人には「娯楽」という概念は存在していなかった


少し栄えたこの町に、ほんの少しの「富」を手に入れてからは


彼らのボロボロの手に少しの余裕が出来た


「あーあ」


松陽「どうしました?」


A「飢えも少なくなったし、捨て鉢になってるやつはもうこの街から殆ど去ったし…平和になったなぁと」


松陽「飽きましたか?」


A「いや?全然。」


目の前で踊るように屋台を見て回る高杉と桂


A「金あるの?」


松陽「無かったら来てませんけど?」


まったく、何処でひったくってきたのか…


新緑に染まった木々は風を送り、滲んだ汗を乾かした


A「あああ…あっぢーなぁ…」


手でパタパタと風を仰ぎ、髪を揺らした


しかし、そもそもの原因である地面からの照り返しと直射日光は避けられず、結局は肌に取り込んだ風も口から流れ出ていく


額から顎にかけて汗が一筋流れた頃だろうか


「うわっ!」


強風が一気に私たちを通り抜けた


垂れそうだった汗は風に取り飛ばされ、その雫を追うように細く開けた目から


白い着物を着た女の人が


腕で風を防ぎ、長をまつ毛を揺らし


色素の薄いその茶色の瞳を下から上へ


その髪を一本一本


天へと舞いあげ









私たちを



巡り合わせた

110→←108



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , シリアス , 成り代わり
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。