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高杉「銀時ぃぃいいいいい!!!!」


土砂降りの雨の中を俺は走り抜けていた


心当たりのある場所をひたすら走って、喉が焼けるほど叫んだ


川は増水していて、色も濁っている


なんで、俺はこんなに走ってるんだ?


どうしてこんなにも、アイツのために走ってる?


そんな言葉が頭を駆け抜けた


高杉「そんなの…」


そんなの、どうでもいいじゃないか


理由なんていらない


「バチャッ」


泥水が跳ね返って足が別の色に染まってきたところ


高杉「銀時?」


川辺で棒のように立っているアイツを見つけた


そこから微動だにせず、ただそこに立ち尽くしていた


いつもの雰囲気は一変している






この雨に、溶けそうな程に


高杉「ぎんと…」


アイツの口が微かに動いた


その瞬間、あいつの声以外の音はシャットアウトされ、この世界に残ったのはあいつだけだった


白い髪から零れ落ちた雫が、頬を伝った


それはとめどなく流れていた


あいつの白い手は、黒く汚れていた


そして、その腕の中にはもっと黒い塊が1つ、力を無くしていた


それが死んだ黒猫であると気づくのにそう時間は要さない


銀時「









______私も…こうやって死んでいくんだな…




独りで……」








「ザアアアアァァァァァ」



時計の針が進み、時が動き出す


でも、



アイツはいつまで経っても動かなかった

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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時

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