105 ページ25
高杉「銀時ぃぃいいいいい!!!!」
土砂降りの雨の中を俺は走り抜けていた
心当たりのある場所をひたすら走って、喉が焼けるほど叫んだ
川は増水していて、色も濁っている
なんで、俺はこんなに走ってるんだ?
どうしてこんなにも、アイツのために走ってる?
そんな言葉が頭を駆け抜けた
高杉「そんなの…」
そんなの、どうでもいいじゃないか
理由なんていらない
「バチャッ」
泥水が跳ね返って足が別の色に染まってきたところ
高杉「銀時?」
川辺で棒のように立っているアイツを見つけた
そこから微動だにせず、ただそこに立ち尽くしていた
いつもの雰囲気は一変している
この雨に、溶けそうな程に
高杉「ぎんと…」
アイツの口が微かに動いた
その瞬間、あいつの声以外の音はシャットアウトされ、この世界に残ったのはあいつだけだった
白い髪から零れ落ちた雫が、頬を伝った
それはとめどなく流れていた
あいつの白い手は、黒く汚れていた
そして、その腕の中にはもっと黒い塊が1つ、力を無くしていた
それが死んだ黒猫であると気づくのにそう時間は要さない
銀時「
______私も…こうやって死んでいくんだな…
独りで……」
「ザアアアアァァァァァ」
時計の針が進み、時が動き出す
でも、
アイツはいつまで経っても動かなかった
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時