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「聖書って読んだことある?」


松陽「いいえ、神は信仰しない主義なので」


「あっそ」


私は目の前の少年を見下ろした


無様に転んで、その黄ばんだ肌に赤色をにじませている少年は


涙目になりながら膝をさすり、こちらをチラチラと伺っている


「おい餓鬼、生に貪欲でアラサーになってから旅を始めた聖者の弟子が残したグッドニュースをしってるか?


気に入らないやつは全員殺せだよ」


松陽「絶対言ってませんよね。聖書にそんなこと書いてあったら戦争し放題じゃないですか」


私は舌打ちをしてから、木に背を預けた


「じゃあ、これは聞いたことあるか?


馬鹿に何を望んでも全く見当違いなものが帰ってくるんだよ阿呆め」


松陽「君、聖書読んだことないでしょう…求めよ、さらば与えられん…じゃないですか?」


「読んだことあんじゃん」


松陽「人伝に聞いただけです」


私に言葉を返す割には目の前の少年には手を差し伸べない松陽


私も差し出す気は無い


私は「はあ…」と肺から息を押し出し、風向きを変えた


左足を少し引いて、腰に巻いてある紐を解く


紅茶をの香りを嗅ぐように酸素を吸い込む


「調子よすぎるぜ」


「ガキンッ!!」


久々に聞いた金属音は私の耳を流れるように通り抜けた


私は鞘に入れたままの刀を振りかざす


少年は天に輝く刃を私に振りかざす


「バキッ!!」


年端も行かぬ餓鬼は私を睨む


奈落…ではなさそうだな…


松陽「最近の子供は元気ですね」


余裕な声をあげる松陽だったが、正直言って不安がある


この目付きと体の動きからして、殺しを強制された子供たち…言ってしまえばプロだ


1人だったらよかったが…


「ガサッ」


10となるとキツいかもしれない


しかも、松陽は殺生はしないタイプだ。気絶を狙って攻撃しなければいけないのもなかなかに辛い


さて、どうしたものか

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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - キラリ&キララさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。話数を間違えてしまったので修正させていただきました。わざわざご指摘頂き、ありがとうございます。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - すみません"途中"まで一緒な気がするでした (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - 102と103が同じな気がするんですが……気のせいですかね?気のせいならばごめんなさい (2018年6月18日 16時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ToaRin | 作成日時:2018年5月15日 19時

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