【銀魂】呼吸する音 2【銀時成り代わり】

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銀時「ズラ！おいズラ！！たまには俺と1本やってみるか？」


俺はあの名言を産ませるために桂をヅラと呼ぶ


道場でのその光景を皆は物珍しそうに見ていた


ヅラは誰よりも稽古に励む人間だから、こういう無駄な時間は取らない人


そう思うのは当たり前だった


桂「は？誰だズラって…」


皆はヅラが稽古の邪魔をされて不機嫌な態度をとると予想していたようだった


不機嫌になったのには変わりなかったが、その原因は全く違う要因にあった


彼にとって呼び名の方が重要であった可能性もあり、稽古は二の次だったかもしれない


しかし、今の銀時にとってソレは非常にどうでもいいことなのだ


銀時「お前に決まってんだろ。桂って言うの面倒臭いから」


そうたいして面倒くさくはないが、ヅラの方が馴染みがあるため、私自身もヅラを希望する


桂「『か』つけるだけだろ！！人の名はちゃんと言え！！」


銀時「いいから1本やろうぜ」


ヅラのことは気にせず、自分勝手に会話をする


…これは、会話とは言わないな。言葉をぶつけ合ってるだけだ。


銀時「もうあの馬鹿とやるのは飽きちゃってよ。俺が勝つの目に見えてるし…」


俺はそう言って後ろでカッコつけてる高いのに低い高杉くんを指さす


高杉「おい。57勝56敗で俺のが勝ってるぞ」


この言葉を聞けばすぐにわかるが、俺は力の調整と勝敗の数をしっかり合わせられている


計算に苦労した…高杉の行動を記録するのはもう脳みそが受け付けん…


だが、この現場が終わればあと、勝敗を数えるシーンは烙陽決戦篇の時のみ。


つまり、私はあとは自由に子供時代終了までに高杉247勝、銀時246勝に調整すればいいだけ


ここまでよりかはマシだ


高杉「それに、そいつを誘ってもムダだぜ。なんでも、将たるは無闇に私闘で名を汚すものではないそうだ。」


高杉の話を聞き流しつつ、いつも勝負するたびに勝敗の数を告げてくれる高杉に地味に感謝している


しばらくの会話、ボケやツッコミを交わした後


俺は頭にインプットされているセリフをつらつらと述べていた


桂「剣を抜け」


そう言われ、俺は高杉との喧嘩をやめ桂を見る


桂「誰が将に相応しいかはっきりさせてやる」


ヅラをしっかりと見つめた


あーあ、素直じゃないな


口角を上げて息を吸い込む


銀時「上等だ！いくぜヅラ！！」


桂「ヅラじゃない！桂だ！！」

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