【銀魂】呼吸する音 2【銀時成り代わり】

56 ページ11

心地よい風


暖かい日差し


子鳥のさえずり


今日は…


完璧なサボり日和


こんな天気のいい日には、木の上で昼寝をするに限る


授業をサボってな！！


気持ちいいなぁ…






「＿＿＿＿＿＿」


銀時「ん？」


話し声？


木の葉を掻き分け、声の主を探す


声の主はすぐに見つかり、思っていたより大人数であった


………あぁ


もう、そんな時期か


読めている展開に、俺は持っていた刀をマジマジと見つめる


銀時「………」


なんだかんだ、この刀をちゃんと使ったことないな


ま、いっか


「………ろく……を納め…貧乏人と…」


木が意外に高いので、声は聞き取りずらい


「……いた…ろ………ここに……なん…ねーよ…」


「まとめてたたんでしまえーー！！！」


やけに大きく聞こえた餓鬼の声に一斉に飛びかかろうとする餓鬼


はーっ…のろまなもんだな…


最近の子供の教育はどうなってんだか


呆れながら、手に握った刀を筆頭の餓鬼の足元の亀裂目掛けてなげる


「ｻﾞｸｯ」


あ、後で怒られそう


やり終わったあとになってから後悔をし、足を組み直す


銀時「ぎゃーぎゃーやかましいんだよ…


発じょう期かてめぇら」


桂と高杉の呆然とした顔


写真撮って自分たちに見せてやりてーぐらいおもしろい


銀時「稽古なら寺子屋でやんな


学校のサボり方も習ってねーのかゆとり共」


原作通りの行動をし、


「誰だ貴様…」


軽々とした身のこなしで木から飛び降りる


糞餓鬼の顔面めがけて


「ﾄﾞｶｯ」


綺麗に着地が決まると、再び俺のセリフが来る


銀時「寝ろ」


糞餓鬼は腹が立ったから、余計に一発踏んでおく


銀時「侍が半端やってんな。俺が付き合ってやるよ」


ついでに、鼻もほじっとく


原作に忠実に


銀時「みんなで一緒に寝ようぜ」


「誰が寝るか！！」「許さんぞ貴様！！」


…きた


「ポカポカポカポカポカ！！」


可愛い効果音と共に糞ガキ共はその場に前のめりに倒れ込み、その影からは


松陽が現れた


あはは…あれは痛い


やべぇ


顔がひきつる


松陽「銀時、よくぞ言いました。そう、侍たるもの…半端はいけない。多勢で少数を虐めるなど、以ての外…」


こちらに松陽は歩み寄ってくる


ゴクリと喉がなる


松陽「ですが、銀時。君たち半端者がサボりを覚えるなんて…


100年早い」


「ｽﾞｷﾞｬｧﾝ！！」「うわぁあっっ！！！」


一瞬にして、頭以外が地面にうまる


痛すぎるけど、慣れすぎた


涙出るわコンチキショー


松陽「喧嘩両成敗です」

57→←55

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す