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85… ページ39

銉葉は怒ると皆が怖がる


いつもは話が上手くて常に笑っている可愛い人気者


そういう人ほど怒ると怖い


それに、桜木さんとは相性がビックリするほど合わない


空気を読めない人とは仲良くできない


桜木「あの…っ」


銉葉「ねぇ、あのさ。桜木が私と帰りたいのは分かったよ。いっつも言ってきてたよね……でも


私は貴女の言葉に対して笑顔で対応してたよね?


『無理だ』って、何回も言ってきたよね?


分からなかった?私の言い方が悪かった?


私のこと嫌うのはいいけどさ、私が織語と九條のことに対しては人1倍…いや何倍も敏感だって知ってるよね?


それで中学上がってきてからもキレた事あったのしってるよね?


なんでタブーを平気な顔してやるの?


人が優しく言ってるうちは、何でもしていいと思ってんの?


答えてよ。桜木さん。」


「…………」


静まり返る教室


その雰囲気は廊下にも響いていた


先程まで五月蝿かった廊下も今ではギャラリーが集まり、騒いでいたのが嘘のようだ


いつもと違う無表情の銉葉


焦る桜木さん


「はやく謝れ」


誰もがそう思った


桜木「なんで…」


微かな声ではあったが、それは耳に届いた


桜木「どうして私が悪いの?!銉葉さんだって…私のこと避けてたじゃない!!」


はぁ…と、あまりの酷さにため息が零れた


こんなにみんなが同じことを思うなんてあるんだね


だめだな、コイツ


銉葉「まだ、気づかないの?君だってさ、気の合わない人とは一緒にいたくないでょ?………呆れた…本当にはっきりわ言わなきゃわからないの?なら、言うけど









アンタの事嫌いだっつてんだよカス」


その言葉を聞き、本当に呆れモードに入る


ここまで言わなきゃ分かんないとか…


桜木「っつ…ぅ」


嗚咽を漏らす桜木さん


「タッタッタッ…」


泣きながら走り去って言った


それを見送り銉葉を見る


銉葉はゆっくりと息を吐き、吸い込む


怒りに満ちた表情で


銉葉「謝れよぉぉぉぉおぉおぉおぉおおおおおぉぉおおおお!!!!!!!」


思いっきり吐き散らした


シン…と再び静まり返る教室


廊下には銉葉の声が木霊していた


その静寂を破ったのは


A「今日、好きなもの沢山いる奢ってあげるよ」


他でもない私だった


銉葉「うん」


満足そうな顔をした銉葉と


スッキリしたような顔をした野次馬はそのまま去っていった


結局、みんな嫌いだったわけだ


誰もその銉葉の行動に口出しはしなかった

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ToaRin.774の人形(プロフ) - 華飛さん» ありがとうございます!!本当ですね。前作でも同じことをしてしまっていました…気をつけます。教えて下さりありがとうございました (2017年5月14日 0時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
華飛(プロフ) - とても面白いです、それ故にもったいない…!オリジナルフラグが…!消されちゃうので外してくださいねー! (2017年5月13日 15時) (レス) id: 9e2f5dbb6a (このIDを非表示/違反報告)
坂本ムサシ(プロフ) - オリジナルフラグ外れてないので、外して下さいね。 (2017年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 098600d6aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年5月1日 22時

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