第百四十七話「蟄居屏息」 ページ10
貴「北城さん!?」
Aは愚かにも こっちを向き俺の方を見た
自分の貫いた意地を捨てて 俺のことを心配するあまりに
クルル「ク〜ックックック…テメェこっち向いたな?」
俺はそれに乗じて Aの首へと手を回し キスをした
咄嗟のことで状況が分からず混乱しているAは反抗しない
しかし 少しすると混乱が収まり今何をすべきかを理解したAは必死に俺を押しのける
俺はあえてそれに乗って 簡単にAから唇を離した
もちろん首からは腕を離さずに
貴「…いきなり何をするんですか」
少し声に怒気が含まれる
クルル「テメェが悲しそうな雰囲気出してたから俺なりの形で慰めただけだぜェ?」
貴「気のせいですよ 気のせいであんなこと容易く行わないで下さい」
顔が真っ赤になりながらもそう必死に俺に言う
クルル「これから死ぬほどするのにか?」
俺は冗談でもなんでもなく真面目にそう伝えた
するとそれはコイツにも伝わったのだろう だが目から鱗という風にとても驚いていた
まるでこれから先のAの思い描く未来に俺はいないかのように
何故か俺はとてもそれが
クルル「良いかもう一度言う」
捲し立てる様に強く俺らしくないが真剣に言った
クルル「お前は一生離しはしない 例えるなら俺の所有物だ」
クルル「お前が何て言おうと何て思おうと絶対に」
クルル「手放したりしないしそれを許さない 良いか?」
憎かった
どうしてコイツは自覚していない 理解していない 分かっていない
クルル「良いかっていうのは俺様としたことが間違いだ」
クルル「お前の意見なんて聞いたこっちゃねぇ 俺がそう決めたならそうなんだ」
苦しさを吐き出すかのように俺がそう言うと
Aは少し安心したような笑顔で
貴「…北城さんはそういう人でしたね」
貴「私の意見なんて聞いてはくれないんですね 忘れてました」
と笑った
クルル「……それが解ってんならもう一個することあるだろ?」
貴「………あ」
クルル「………寝言ではマジで言ってたぜ」
クルル「心の中でそう呼んで外では呼ばないだとか俺の目の前では呼ばないとか」
クルル「そんな道理があってたまるかよ ク〜ックックック」
貴「……すみません……ク……クルルさん」
クルル「よく出来ました」
俺はまたキスをした Aは抵抗せず静かにそれを受け入れた
そんないちゃついている中
ケロロ「…」
哀れなカエルは数時間ずっと気絶したフリをしていた
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こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます！！ (1月30日 21時) (
レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります！！話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです！！続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー！！！！！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：提琴 | 作成日時：2015年9月10日 22時
