検索窓
今日:15 hit、昨日:14 hit、合計:24,603 hit

第百四十一話「虎穴虎子」 ページ4

数十分前 私は内部で揺れながらも北城さんに聞いた

貴「…北城さんの家ってどっちのですか?」

免許証どうしたんですか?とかの疑問はもう良いのだ

もういまさらそこに突っ込むことはしない

今はそれよりも 居候している日向家の方かあの実験室みたいなところか

どちらに向かうのかが気になった

北城さんは私の方を向かず前を見ながら答える

クルル「…木を隠すなら森の中ってな ク〜ックックック」

北城さんの考えていることがイマイチ読めない

私が思考を巡らせている途中で北城さんは続けて言った

クルル「まあ隠すつもりも無いんだけどなァ」

私の頭は疑問でいっぱいだ 何が何だか分からない

貴「…すみません 何が何だか」

クルル「分からないってかァ?」

嘲り笑う様に 私の言葉の続きを言う

貴「…恥ずかしながら」

私は素直に頷く

クルル「単刀直入に言うと 会長とおっさんの方だ」

クルル「テメェが今からもこれからもドロロに攫われないようにする為には

それが一番的確だと俺は判断したからだ」

クルル「何か異論はあるか?」

あるなら言ってみな 完膚なきまでに論破してやる

そのような顔で私に喋った

一応理解は出来た

つまりは 仮定としてまた東谷さんが私を攫おうとしていたとして

私が事情を知っている北城さんと共に逃げたとしても 見つかった時点でアウトだ

私が常に一人にならないようにしていたところで 北城さんを消せばいいだけの話なのだから

…私のお母さんを攫っただんだ それぐらいは息を吐くようにきっとあの人は行うだろう

だけどもし会長達と共に居たら それは私が一人にならなければ良いだけの話

何も事情を知らない会長達の目の前で攫うことは出来ないだろうから

………流石に会長達全員を消すことはないだろう

デメリットも大きいしというかデメリットの塊なのだし

事情を納得したは良いが 同時に不安になってくる

次私が東谷さんに攫われたら その時私は一体どうなっているのだろうか?

体が震えてくる

クルル「…まあ念には念をってことだ」

そんな私を知ってか知らずか安心させるような声音で言いククッと笑った

クルル「この俺様以外にテメェを泣かしはさせねぇよ 安心しとけ」

貴「…素敵な告白どうも」

クルル「どう致しまして」

そして私たちは互いに軽く笑う

ほんの少しだけ会話が途切れ後

北城さんは言った

クルル「ついたぜ」

会長に会うのも久々だな そう思って車から降りていく

第百四十二話「一朝之忿」→←第百四十話「益者三友」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , クルル , ドロロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こも(プロフ) - 好きすぎて何周かしました…がち大好きです…続き待ってます!! (1月30日 21時) (レス) @page19 id: c580577939 (このIDを非表示/違反報告)
みまさかや(プロフ) - 四字熟語の意味とか伏線とかめっちゃ気になります!!話構成やキャラがすごく立っていて素晴らしいです!!続き出されるのか分かりかねますが有れば飛び上がって喜ぶ自信があります。執筆活動頑張ってください! (2021年5月30日 1時) (レス) id: a432ddc5a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコメ - 続きを楽しみにしてます。頑張ってください! (2021年5月24日 21時) (レス) id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルト(プロフ) - 更新されてて泣きました....ありがとうございます。大好きです。応援しています。 (2020年7月25日 18時) (レス) id: 1af78e2485 (このIDを非表示/違反報告)
メフィ - 気になる.....気になっちゃうよーーーーー!!!!! (2020年7月3日 21時) (レス) id: 2ce8d674b4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:提琴 | 作成日時:2015年9月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。