○ 優しい嘘 ページ28
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トクントクンと高鳴る鼓動に包まれながら、真剣な眼差しで石原さんたちを見据える翔を見つめていた
翔「Aはさ、俺と...付き合ってるんだけど？」
....え......？
翔「だからさ、デタラメ言われると迷惑なんだよ」
翔.....？
何....言ってんの？
頭の中が真っ白になった
翔が何を言ったのか、今何が起こってるのか、その場の状況が掴めない
一瞬しんとした教室内が一気にざわめいた
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翔「...行こう？」
「え...」
握っている手をグイッと引っ張られ、半強制的に連れて行かれる
翔は自分のカバンとあたしのカバンを持つと、ドアに向かって一直線
去り際、翔は智を鋭く睨みつけていた
頭が混乱
パニックの渦に呑み込まれたまま手を引かれる
翔は靴も履き替えないまま、あたしを校舎から連れ出した
「ねぇ...翔？！」
すっかり暗くなった道を校門目指して歩いていく
あたしの呼びかけにも耳を貸さない
怒っているような、強引な態度の翔
そのままずんずん歩き続け、やっと足を止めたのは昔よく遊んだ家から近い公園だった
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「...翔？ねぇ、なんであんなこと______」
翔「そういうことにしとけ」
パッと手を離した翔は、背を向けたままあたしの声を遮った
そういうことに...しとけ.....？
「え....そういうことにしとけ....って」
街灯が寂しく遊具を照らす
誰もいない公園は静かで、夜の闇にすっかり包み込まれていた
翔「なんか...わけわかんねぇよ....」
顔も見せないまましばらく黙りこくっていた翔は、暗闇に溶けるような小さな声でポツリと呟いた
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....わけ、わかんない？
それは...あたしだって....
翔が何を言いたいのか全然わからない
やっと振り返った翔は、複雑な表情であたしに視線を寄こした
「翔...あの」
翔「あんなふうに言われてさ、黙ってられねぇよ」
「え...？」
翔「石原とかさ、アイツら軽いんだよ...」
そう言った翔は軽くため息をつき、持っていた二つのカバンを地面に落とした
翔「大野もさ、なんなわけ？」
「え...」
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智の名前を口にしたとたん、翔は表情を曇らせた
さっき教室で見た、きつい視線を思い出す
翔「だからさ、ちょっと勢いで言っちゃったっていうか...」
じゃあ...かばってくれたってこと....？
付き合ってるなんて嘘言って...あたしのこと....
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ゆき - 翔くんまさかの告白！！もうなんか翔くんとくっついちゃえって少し思っちゃいました笑 (2015年3月21日 15時) (
レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» はい！LDKを友達と見に行ったんですけど壁ドンの威力が...笑 (2015年3月17日 14時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 山崎くんかっこいいですよね！笑 (2015年3月15日 22時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» まぢです笑 あの人猫みたいなとこありますよね笑 (2015年3月10日 16時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 大野くん。。まぢですかぁ。。。笑 (2015年3月6日 10時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるきぃ | 作成日時：2015年3月2日 18時
