４２＿事実 ページ43
「え……？嘘で…しょ……？」
ついに後ろにいる晴樹のほうに振り向いてしまった。
衝撃の事実。
今は晴樹の顔を見なければ落ち着かなかった。
「嘘じゃないよ。これ、見覚えある？」
春樹がそう言って定期入れに入っていた写真を渡してきた。
写真を見てみるとそれに写っているのは小さい頃の私とあの男の子。
「私とあの男の子……」
春樹がこの写真を持っているという事は本当にあの男の子という事か。
今はいろんな考えが脳をめぐって自分がいまどういった結論をだしたいのか考えれなかった。
「この男の子の名前は覚えてる？」
「名前は忘れたけどはる君って呼んで……は…る君……？」
晴樹から最初の二文字をとるとはる。
本当に？
本当に晴樹なの？
「Aちゃん何嘘ついてんの。俺はAちゃんのせいで骨折したんじゃないよ」
「何言ってるの。私があの木の実を欲しいっていったから……っ」
「違う。俺がとってきてあげるって言ったんだよ。Aちゃんは危ないからいいって止めてくれたのにさ」
…春樹が言ったことはすべて本当の事だった。
話してもいない事まで知っているということは本当にあのこは晴樹なのか。
「本当にごめん。Aちゃんのせいみたいになってたね。俺が一人で勝手におこした事なのに……さ」
もう駄目だ。
思わず涙があふれた。
とめようとしてもとまらなかった。
「本当に……本当にはる君なの……っ！？」
「そうだよ。黙っててごめん」
あの春樹が。
あの私が嫌っていた春樹が。
なんだか凄くいつも以上に優しかった。
「あの時みたいに泣き虫なのは変わらないか。ほら、昔みたいにはる君って呼んでよ」
たしかに私は昔泣き虫だったけど。
今泣くのは仕方ないよ。
「なんではる君が謝ってばかりなの…はる君本当にあの時はごめん……そしてちょっと頭を整理させて……っ」
「まあ、いきなりこんな事を言われてもしかたないよね…いきなり言って本当にごめん」
私たち二人はさっきから謝ってばかりだ。
感動の再開のはずなのに。
本当なら嬉し涙のはずなのに。
今の私の涙はどうしてでたのだろう。
今は自分でも自分がどんな気持ちなのかわからない。
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カノン♭(プロフ) - おお！続編おめでとう！！(*ﾟ▽ﾟﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ (2014年4月9日 7時) (
レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
晴れノチ曇(プロフ) - カノン♭さん» 見てくれるのはやいねー毎回ありがとーッ！これからどうなろんだろうねこの人たち……自分でも話考えながら書いてるから気になるよ(´・ω・`) (2014年4月4日 23時) (レス) id: 54af9aaec5 (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - (； ･`д･´)ﾅﾝ…ﾀﾞﾄ!?嘘だろ晴樹嘘だと言ってくれ！←オーバーなw (2014年4月4日 23時) (レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - 晴れノチ曇さん» ノッチ、良くやったぜ！柳瀬さんが空気になったのかと思っゲフンゲフン (2014年4月3日 12時) (レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
晴れノチ曇(プロフ) - カノン♭さん» お待たせ柳瀬さんですｗ((今気づいたけどそうとう長い間柳瀬さんが出ていなかったｗ (2014年4月3日 11時) (レス) id: 54af9aaec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れノチ曇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2013年9月22日 1時
