４１＿初恋 ページ42
やっぱり帰りには周りの人たちに「一緒に帰れ」なんていわれて晴樹と一緒に帰るはめに。
しかし、今日は家に連れてくるためそっちのほうが効率がいい。
「Aちゃんって、初恋いつ？」
帰り道。
晴樹との会話が始まった。
「なんで晴樹に教えないといけないの？」
「あー。やっぱり俺にキスされたくなっちゃったか」
「言うよ。言えばいいんでしょ？」
なんだかいつもこいつにこうやって脅されている気もする。
「……５歳の頃。いつも一緒にいた男の子に恋をした。それが初恋」
冷静な声で答える私。
春樹がどんな顔をしているかはわからない。
けれどなんかこの話をするなら誰の顔も見たくなかった。
「へー、その子どうなったの？」
晴樹の声はいつもと同じ調子だった。
好きな子の初恋の話聞くなら少しは動揺したらどうなのだろうか。
「わかんない。私が骨折させちゃって向こうが私を避けて引っ越した」
「……なんで骨折させたの？」
「私が高い木になってる木の実が欲しいって言ったの。そしたらあの子はとってきてくれるって言ってね。木に登ったんだけど足を滑らせて骨折」
やばい。
この話をしたら泣きそうになってきた。
でも晴樹に泣いてるところを見せまいと必死に涙をこらえる。
「今でもその子に会いたいと思う？」
「会いたい。会えるものなら今すぐにでも会って謝りたい。でももう謝ったらあの子には近づかない。またあんな事があったら怖いから……っ」
本当に目がやばい。
必死にこらえたものの一粒だけ水滴が頬を伝った。
晴樹のほうは見ないように歩いていく。
着ている制服で涙をぬぐう。
「……俺だよ」
少しの間があり春樹がそう言った。
「え？」
「その時の男の子は俺だよ」
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カノン♭(プロフ) - おお！続編おめでとう！！(*ﾟ▽ﾟﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ (2014年4月9日 7時) (
レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
晴れノチ曇(プロフ) - カノン♭さん» 見てくれるのはやいねー毎回ありがとーッ！これからどうなろんだろうねこの人たち……自分でも話考えながら書いてるから気になるよ(´・ω・`) (2014年4月4日 23時) (レス) id: 54af9aaec5 (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - (； ･`д･´)ﾅﾝ…ﾀﾞﾄ!?嘘だろ晴樹嘘だと言ってくれ！←オーバーなw (2014年4月4日 23時) (レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
カノン♭(プロフ) - 晴れノチ曇さん» ノッチ、良くやったぜ！柳瀬さんが空気になったのかと思っゲフンゲフン (2014年4月3日 12時) (レス) id: faadc1753c (このIDを非表示/違反報告)
晴れノチ曇(プロフ) - カノン♭さん» お待たせ柳瀬さんですｗ((今気づいたけどそうとう長い間柳瀬さんが出ていなかったｗ (2014年4月3日 11時) (レス) id: 54af9aaec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れノチ曇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2013年9月22日 1時
