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呪力とその後 ページ14

Noside


「はい、ストーップ」


突如、背後から現れた担任に反応する暇もなく首元に手刀を入れられたAはその場に倒れ込む



伏黒「五条先生...何時から、」


五条「そんなこと今はどうでもいーの!恵、怪我は?」


伏黒「ありません。」



釘崎「伏黒よりAよ!派手に吹き飛ばされてたのに2人共辞めようともしないんだから」


五条「僕が硝子の所まで連れていくから君達はそのまま続けてて」


と残し五条はAを横抱きにし医務室へ足を運んだ



──────────
────────
五条side

硝子が廊下で待っていた僕を呼んだのはここに着いて10分近く経ってからだった


硝子「若い傷跡は一切無いよ。流血すらしていない。」


「若い傷跡ねぇ...やけに含みのある言い方じゃん」


硝子「見たら判る」


そう言いAの服を捲る。
薄い背中にあったのは切り傷に薄茶色くなった打撲痕


「...虐待?」


硝子「さあ。どれも自分では見えない位置にあるから他者にやられたのは確実だと思う」


硝子は ここからは私の専門外だ と残し煙草を片手に外へ消えた
静かになった医務室に響くのは無機質なコール音


「遅い」


[ヒッ...すみません.......]


「で、分かったの?」


[はい。ただ、これが正しいという確証は...]


「いいから早く言えよ」


[それにかなり厳重な資料ですので五条さん本人が取りに来て頂けると...]


「僕の言うことが聞けないのかな伊地知クン」


私は忠告しましたからどうなっても知りませんよ!!
と叫ぶ通話相手、もとい後輩で補助監督の伊地知。


[...Aという名の戸籍は都内で幾つかありました。
どれも一般人の家系で術師や呪詛師に繋がりのある者は居ません。]


_僕の欲しい情報はそんなものじゃない


「なら全国規模で探せ。出来るだけ早くしろ」


[はっ?本気ですか...?]


「見つけるまで帰らせないから」


と言い強制的に通話を切り、目の前の少女を見つめる
眠っていてもひしひしと伝わってくる術師と比べても(・・・・・・・)多すぎる呪力の圧



「どう見ても怪しいよねぇ。反転術式も使えるみたいだし」



そう言えば、と 出張任務が入っていたのを思い出し足早にこの場を去った






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(ついに分かっちゃいましたね、あの人の正体。ある程度予想はしていましたが...
公式からの発表の破壊力と言ったらえげつない)

記憶*→←御三家



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作者名: | 作成日時:2020年11月14日 14時

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