御三家 ページ13
真希「…お前、意外に動けるんだな」
私が一本とったのが予想外だったのか他の奴等も対戦を中断し集まる
『私が勝てたのは先輩が呪具を一つしか使わなかったからですよ。
最後で短剣とか出されていたらこっちが負けていました』
野薔薇「でも真希さん相手に初見サシで勝てるのは凄すぎるでしょ…」
狗巻「しゃけ」
パンダ「小さい頃から何かやってたのか?」
確かに_特別運動が得意とか何かスポーツをしていた訳でもなく
自然に体が動いていたという例えが1番正しいかもしれない
野薔薇「A?」
『あぁ…小学生の頃、体操を少し』
パンダ「あのバク宙、凄かったよな」
狗巻「高菜」
咄嗟に吐いた嘘。意外とバレていないようで安堵する
伏黒「次、俺とですよね」
真希「勝てよ恵」
伏黒は一瞬立ち止まり、私と目を合わせたかと思えば位置につき準備を始める
真希「なんだよ、つれねぇな」
そこには私でも察知できる位の違和感があった
─────────
───────
「
合図と共に奴は二匹の犬を出す。あれが伏黒の術式か
そう考えていた最中、二匹のうちの片割れが私めがけ突進してくる
もうすぐ己の体にぶつかる…と感じた時には白い犬は消えていた
─────────
伏黒side.
囮目的で走らせた玉犬は予想通りアイツに当たると同時に消える
今のところ効くのは物理攻撃だけってか..
元より負けるつもりは無いのと相手より近接で劣っているとも思っていない
ただ_敵のステータスや動きが読めないってだけで、人は僅かにしろ恐怖心を覚える。先程の宙返りからの蹴り…一見何でもない打撃に見えたが計算し尽くされた一打。
何処に衝撃を与えれば梃の力が作動するのか、自分に優位な戦局に持ち込めるのか
全てあの一瞬で考え出された最適解。
全てが、脅威__
「何処まで通用するか、だな」
俺の呟きと共に、Aは吹き飛ばされた
──────
痛い。肌と地面が擦れる感触。かなり皮、逝ったな
伏黒の指から放たれた青い光線により簡単に浮遊した私の体。
良かったな遠距離も効いて。
ただ不完全に守ることしか出来ない自分に腹が立つ
『...痛いのが一番嫌いなんだよ!!』
自分でも信じられないくらいの溢れ出る怒り。
それに反比例するように痛みが引いていく。痛覚を失ったのだろうか
判らない
ただ_"本能"のままに____
『術式反転_逆月』
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作者名:慎 | 作成日時:2020年11月14日 14時