37話 ページ13
パチリと目を覚ますとそこは見慣れている私の部屋だった。
『……仕事中なのにやっちゃった...』
はぁ...とため息をつくと、
「A、起きたのか？」
と月詠姉が入ってきた。
『……ごめんなさい。月詠姉。』
「謝る必要は無い。誰でもこんな状況になったら混乱するからな」
そう言って月詠姉は私の頭を撫でた。
「...ただ、A。あいつらのことをもう少し受け入れてあげたらどうじゃ？
あいつらもAに会えたのが嬉しくて仕方が無いんじゃ。……それにな、A」
月詠姉は私の目をじっと見ると
「あいつらはお前の事を見捨ててなんかいなかった。この2年間ずっと探していたんじゃ。
……ただ流石に鳳仙に殺し屋として育てられていたとは思ってなかったみたいじゃが」
……わかってる。あの人達が私の事を見捨ててなんかいなかったなんて。
でも記憶が無いからわからないの。どちらにせよこの状況にしたのはあの人達じゃん。
「Aの気持ちも分かる。だからな、A。
本当に嫌なら逃げてしまえばいい。わっちらがいる。大丈夫じゃ。
……でも本当は嫌じゃないんじゃろ？なら少しでも関わってみなんし」
そう言って月詠姉は私の部屋を出た。
『近藤、A……』
そう呟くと、すとんと胸に落ちる感じがした。
あぁそっか。私は近藤Aなんだ。
でもまだAで居させて。記憶が戻るまでAのままで。
『……仕事に行くか。』
私はまたマントを被って夜の吉原の、街へ出て行った。
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赤珠（仮） - らーめんさん» だよねー（白目） (2019年3月30日 16時) (
レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 多分その頃には終わってますね...笑 (2019年3月29日 17時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（仮） - らーめんさん» おーまいがー……うーん…え、ええと、さらば追い付いたら戻って読むね←いつになるんだよおい (2019年3月29日 14時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» でもこっからほとんどネタバレ注意になりますね← (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 一応分かるようにしましたけど...うーん笑って感じですかね (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2019年2月28日 17時
