31.影響 ページ32
＿＿いつか、五条が夏油に言った。
｢お前の頭で考える癖、直した方がいい。時には直感で動くことも大事だ。｣
｢何？準2級を前にしてるんだぞ｣
｢だからこそだ。Aはそれで特級と張り合った｣
｢…｣
八重は、夏油を目標に日々精進している。
だが今のところ一番成長に伸び代があるのは八重であり、一番成長速度が早いのも八重だ。
喜びとプライドのせめぎ合いが、夏油の内側を侵食していた。
｢とはいえ、呪力で耳塞げばこっちのモンだ。準1級にしちゃ大したことねえな。｣
｢だがあの威力…恐らく呪力量が私たち2人分より
｢なら2人で限界まで滝に追い詰めた後で俺があの隙間にぶち込んで、″蒼″で閉じ込めよう。｣
″蒼″というのは、″無下限″という原子的エネルギーを操る五条の術式を作用した｢収束｣技である。その効果はまさにブラックホールに似ているが、厳密には違う。
｢領域を展開されたら？｣
｢その前に突破口を作る。この手のタイプは結界の外だと不利だ。その後畳み掛けても無理そうだったら脱出しよう。Aも不利だし。｣
｢…ああ。｣
そう。八重Aは、日の当たらない結界内ではほぼ
呪力量が最高限に達するし、詳細は不明だが…相手の攻撃を無かったことにする力がある。
だが、今回八重の力は必要ない。
そして、夏油の優先順位は五条と
�｜�出 �⊆�霊の捕獲
最悪な状況にならないための妥協。あくまで除霊。あくまで任務。下手な真似はするべきじゃない。
｢呪霊操術…夜十よろッ｣
ズガガガガッ！！！
｢傑！｣
突然、容赦ない斬撃が夏油を襲った。
夏油は衝撃を上手く受け流すことができず、生い茂る木々の中へと飛んで行く。
｢…がはっ！｣
ものすごい呪力量だ。桁が違う。これに対抗するには、どうしたらいい？
決まってる。今すぐ領域を出れば良い。
ーーーAはそれで特級と張り合った。ーーー
｢…呪霊操術、
ズバババババ！！！
羽の生えた呪霊が森を荒らして主人を運ぶ。
｢…気が変わったよ、悟。｣
ボキッ！と指の骨を鳴らして夏油が吠えた。
｢アイツ
｢…ッくはは！ああ、そうしよう！｣
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tomishiro(プロフ) - また、本作はバトル描写が中心であり、恋愛描写は続編で明確になります。後者をご希望の方はもう少しお時間を頂きます。どうかご確認下さい。(こんなとこで話してますけど) (2022年6月20日 1時) (
レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - 八重はいつか夏油と結ばれるんですか？ってコメント頂いたんですけど、難しいところです。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみしろ x他1人 | 作成日時：2022年6月3日 10時
