3.入学初日 ページ4
無事に入学式を終え、教室に入る。
古びた座席が4つと、教卓1つ。
呪術界でいつ使うのか分からないのに、黒板もご丁寧に揃えられている。
あまりにも殺風景な室内に唖然とする私を置いて、夜蛾という屈強な担任が話を始めた。
簡単な自己紹介、高校の説明、しきたり、のみ。
時間割も、今後のスケジュールも、呪術高専には必要ない。
なぜならこの学校では、年端も行かない学生たちが、呪術を元に"生"と"死"を身を持って実感する過酷な試練を受けるからだ。
私はそれを学びに来た。
｢以上。早速だが、昼から鍛錬の時間だ。今のうちに気を休めておけ。｣
｢はい｣
｢っす〜｣
横1列に並んだ席をちら、と見た。
私の席は窓際にある。廊下側が五条悟だ。
五条悟から…、お地蔵みたいな男の子と、清楚な美女。
ぱちっと、隣の席の美女と目が合った。
同い年とは思えないほど凛々しい顔立ちに目が覚める。
艶やかな黒髪が短く揃えられていて、目が合っても警戒する様子もなく、彼女はふっと気さくに笑った。
｢何？｣
｢あ、ごめんね！緊張しちゃって｣
｢4人しかいないんだから気使わなくていいよ。隣が同じ女子で良かった。｣
｢私も…！あの、八重Aって言います。はじめまして、えっと｣
｢家入硝子。硝子でいいよ。A。｣
｢しょうこちゃん…よろしくね！｣
出身中学校、地元の話、なんでこの高校に来たのか、どんなことが趣味か…硝子ちゃんの余裕あるサポートのおかげで、話がどんどん膨らんでいく。
すると、目の前にお地蔵男子が綺麗な笑顔で尋ねてきた。
｢2人とも、もう打ち解けたの？早いね。
この人数じゃ3年間ずっと一緒だろうし、私とも仲良くして欲しいな。｣
｢確かにそうだね。よろしく！名前は…｣
｢Aちゃんと硝子ちゃんだよね。私は夏油傑。傑で構わないよ。｣
｢ちゃん付け…｣
｢傑くんはどこ中？｣
ガタン
音がする方を向くと、五条悟が机から立ち上がり、大きな
｢噂には聞いていたが…益々付き合い方が分からないね。五条悟は。｣
｢傑くん知ってるの？｣
｢ああ勿論。彼の"眼"と術式は、誰もが欲し称えるほどの力を持っているんだよ。｣
｢
お前はそれでいいのかよ、⬛︎。
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tomishiro(プロフ) - また、本作はバトル描写が中心であり、恋愛描写は続編で明確になります。後者をご希望の方はもう少しお時間を頂きます。どうかご確認下さい。(こんなとこで話してますけど) (2022年6月20日 1時) (
レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - 八重はいつか夏油と結ばれるんですか？ってコメント頂いたんですけど、難しいところです。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみしろ x他1人 | 作成日時：2022年6月3日 10時
