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10.予感 ページ11

「A、初任務が入った。
町田の廃壊したマンションビル、準2級呪霊だ。いけるな。」
「…!はい!!」


入学から3週間が経とうとしていた時、ついに任務が受け渡された。

「おめでとう、A。帰り待ってるから」
「ありがとう硝子。気をつけてくる」


準2級呪霊…先週悟くんと傑くんが倒した階級だ。
私にもできる。そう言い聞かせて、私は町田へと向かった。


「既に帳を下ろしました。半径約150mです。
君にとって少々広いかもしれませんが…車をここに置いておきますので、何かあったら連絡をして下さい。ご武運を。」
「はい。いってきます。」


ズズズ……




「……廃壊した高層マンション?」

そこにあるのは、廃壊したとは言い難いほど新しく立派に建てられた建物だった。
生得領域か?それでも、既に帳が張られているのに。
なんにせよ、警戒していこう。まずは周囲の状況だ。

私は、マンションの構造を外側から把握しておこうと右に回った。


「…え」


すると、先ほどまで見えていたマンションに立体感がなくなった。右に回れば回るほど、薄っぺらいものに見える。

これは…ハリボテ!?

次の瞬間、ぐわん、と私の60倍以上高いマンションが私に向かって勢いよく倒れだした。
好都合。帳の中は日が当たらない!


天中殺(てんちゅうさつ)空亡(そらなき)!!」


赤く醜い単眼の胎児が、背を丸めて空に寝ている。
ギロッとその目を開けた瞬間、ハリボテが吸い込まれるようにして空亡の内側へ消えていった。
空亡は「おぎゃああああ」と泣き喚く。


「回帰」


ボウッ!!ヒューンヒューン


その言葉と共に、空亡は八方に火の粉を散らして消滅する。
土に落ちた火は燃え盛ることを辞めない。みるみる青く光り始め、辺り一面を支配していく。




「…町田に廃壊した高級ビルがある訳ないと思ったんだ。
いるんだろう、呪霊。


見せかけに特化した、"特級呪霊"!」


『ヒヒヒッ バレるのってェえ 気持ちイイ、ネ"!!』











「最近傑とAって2人の時多いよな。」
「……」
「おい聞けよ」
「あ、私?」
「付き合ってんじゃねえ?」
「五条が期待してるような展開にはならないよ。
それに今は2人とも任務だし。」
「あっそ。まあどうせ、体術に付き合ってやってるんだろうけどさー…。アイツの…」


アイツのAを見る、目。



















ああ、それでいいよ。⬛︎。

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tomishiro(プロフ) - また、本作はバトル描写が中心であり、恋愛描写は続編で明確になります。後者をご希望の方はもう少しお時間を頂きます。どうかご確認下さい。(こんなとこで話してますけど) (2022年6月20日 1時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - 八重はいつか夏油と結ばれるんですか?ってコメント頂いたんですけど、難しいところです。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみしろ x他1人 | 作成日時:2022年6月3日 10時

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