~37~ 覚悟 智side ページ7
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雅「先生………?和に何かあるんですよね?」
相葉ちゃんの疑問系ではない
確信を持ったその問いかけに、先生は
びっくりしたように顔を上げる。
先「……………………………………。」
口ごもってしまう先生と対峙する俺達。
あぁ、きっとこれから先生が話す事は、
覚悟を決めて聞かなきゃならない事なんだと
俺達は身構えた。
先「……ここで、お話ししても…?」
智「俺達………和も含めて、覚悟は出来てますから。」
この選択が正しいのかなんて分からない。
いつになっても分からないと思う。
でも逃げても仕方の無い事だっていうのは
分かっているから。
それに、俺達が逃げていても、和を
支える事は出来ないから。
先「……二宮さんの今の状態を見て分かる通り、心臓が機能しなくなってきています。おそらく酸素マスク無しでは、いずれ呼吸は止まる事になります。」
酸素マスクが白く曇るけど、それが不自然なスピードで曇ったり晴れたり。
先「このまま投薬治療で症状の進行を抑えられなければ…………治療はもう出来ません。」
潤「治療が出来ないって‼匙投げるのかよ!?」
先「ですが‼………ですが、1つだけ。あります……二宮さんを救う方法が。」
これまた一段と難しい顔になった先生と
興奮した潤とそれをなだめる翔くん。
じーっと先生を見つめる相葉ちゃん。
しばらくの沈黙を破ったのは他でもない。
和「移植…………でしょ?……………先生。」
……………和だった。
寝てたんじゃないのかよ。
思わずそんなツッコミを入れそうになった。
この時、
寝てた方が、聞こえてない方が
あなたは苦しまずに済みましたか??
俺達の覚悟なんて物は儚い物だったのかな。
和に向けた視線が、ほら。
俺達の心を映し出したみたいに、
こんなにもゆらゆらと揺れてるんだもんね。
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花蓮(プロフ) - ありがとうございます。にのあいさんの応援が確実に私の書く力になってます。これからもよろしくお願いします！！ (2014年9月20日 18時) (
レス) id: 82294c09b3 (このIDを非表示/違反報告)
にのあいlove - 更新、頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年9月12日 22時) (レス) id: bd5aa6f72e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年9月3日 16時
