~33~ 約束事 潤side ページ3
.
.
.
その日から俺らは和の病室に毎日通った。
そしてリーダーからの提案で
4人で決めた和と会う時の約束事。
1,仕事はちゃんとやる事。
2,和に会う時は笑顔でいる事。
和は自分のせいで
みんなの仕事が進まない事をすごく嫌がる。
迷惑だと思い、自分を責めてしまう。
そんな事がないように、俺らはちゃんと
仕事をしようと決めた。
これこそが大切。
和が目を覚ました時、和に見せる顔は
やっぱり笑顔じゃなきゃ。
潤「なぁ、和?聞こえてるんだろ??もう2週間も寝ててさ。そんなに夢の世界の方が楽しい事が沢山あるの??そろそろ戻って来ないとダメじゃんか。」
自分で言いながら目頭が熱くなるのを感じて
慌ててベッドの傍から離れる。
翔「………………潤。」
優しく囁く声。
翔くんが俺の肩を抱いて病室の外へ連れ出す。
潤「俺、泣いてないよ。」
翔「うん。泣いてない。」
翔くんの顔を見る。
その顔は優しさが滲み出た、温かい笑顔。
翔「泣いてないよ、潤は。でもな、泣いていい時もあるんだぞ。」
ぐいっと更に引き寄せられると、
筋肉質なたくましい腕が俺を包み込む。
それと同時に我慢していたものが
次から次へと外へ出ていく。
潤「………お、れ…俺ねっ……どっかで和がもう……目ぇ覚まさないんじゃ、ねぇかって………そんな訳ねぇのにっ……和はぜってぇ、目ぇ覚ますのにっっ……自分が許せねぇ………」
翔「うん。」
潤「いつまで一方的に話しかければいいのっ?本当に話しかけてれば目を覚ますのっ?俺らは4人じゃない………嵐は5人だよっ!!」
翔「うん。そうだな。嵐は5人だ。いつでも、いつまでも。」
.
.
.
.
翔くんの声を聞いたらふっと力が抜けて、
意識がどこかへ飛んでいった。
~34~ 微かな音 和也side→←~32~ 待ってる 雅紀side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花蓮(プロフ) - ありがとうございます。にのあいさんの応援が確実に私の書く力になってます。これからもよろしくお願いします！！ (2014年9月20日 18時) (
レス) id: 82294c09b3 (このIDを非表示/違反報告)
にのあいlove - 更新、頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年9月12日 22時) (レス) id: bd5aa6f72e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蓮 | 作成日時：2014年9月3日 16時
