演目17 _ 道化師は思い出す _ ページ18
No side
跳ね起きた敦はその後、
己が異能の者であることを知った。
家無し金なし身内なしの彼は、
今日は探偵社の社員寮で休むこととなった。
太宰「道化くんもそうするかい?」
師星「否、良い、ダヨ!ボクは一応、家があるから、ダネ!」
太宰「そうかい」
その会話を皮切りに、
1人、また1人と探偵社員が去っていく。
最後に去った乱歩を見送ってから、
師星も倉庫から出た。
そして、探偵社員とは反対へと歩みを進める。
空にはぽっかりと、満月が浮かんでいた。
師星は、独り言ちる。
師星「…面白そうな事になりましたね」
誰も気づかない。
彼が今、いつもの語尾を使わなかったことに。
誰も気づかない。
彼が今、先ほどの幾段も声を低くしたことに。
彼は歩みを進めながら、
満月を見上げ、思い出す。
今から15日前、
新月の日のこと。
彼の同居人が、
満面の笑みで帰ってきた日のこと。
、
演目18‐1 _ 新月の夜 _→←演目16 _ 加速するミステリアス _
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ロア - 面白いですね!!!!!!!!!!!頑張ってください。!! (2023年2月18日 14時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
銀砂売り子 - 如月さん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張りますね! (2022年12月12日 17時) (レス) id: a7b57ade6c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 続き楽しみだこれは、文才分けてください (2022年12月11日 13時) (レス) @page19 id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
銀砂売り子 - コメントありがとうございます!励みになります!! (2022年12月3日 17時) (レス) id: a7b57ade6c (このIDを非表示/違反報告)
藍素(プロフ) - とっても面白いです!更新楽しみに待ってます!文才が…すごい!分けてほしいくらいです (2022年12月2日 22時) (レス) id: 81a29d8f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀砂売り子 | 作成日時:2022年11月26日 8時