#034.α×… ページ4
［徹に、宣戦布告。した？］
［しました。見てましたよね？影から］
［バレた？だって気になるでしょ。］
______________________________________
国見が誰かとメールしている横で、黙ったままAは歩く。
「…A。」
急に名前を呼ばれ、国見くんの方を見れば…
振り向きざまにキスをされる。
_____この感じ、及川くんだ。
顔が離れ、心を落ち着かせる。
「…今、及川さん思い出した？」
大きく心臓が脈打つ。
「…どうして？」
「だってこの前、キスされてたでしょ。
____嫌じゃなかったみたいだし。」
「…あの状況で嫌がったら、あの子に何されるか分からないから。」
「……へぇ。なら、オレはどうだった？
_____嫌い？」
真剣なのか、遊びなのか
掴めない性格の国見。
「…嫌いじゃない。けど、好きなのかは分からない。」
「オレはAが好き。けど……………」
国見は話すのをやめた。
「どうかした？」
「別に、何も。」
ただ、はぐらかすだけ。
______________________________________
次の日、バレー部は休み。
授業もない。
「…久しぶりですね。」
「まぁ、そうだな。」
月島と黒尾は、とある場所で
会っていた。
「…あの人は、及川さんの彼女じゃないですよね？」
「…あぁ。国見と付き合ってる。」
それを聞いて、月島は驚いた。
「……意外ですね。あの時、何もしなかったじゃないですか。」
元彼事件のとき、国見はただ傍観していた。
黒尾、及川達は、激しく動揺していたのにも関わらず…だ。
「…聞きたいことがあるんですけど…」
「何だ？」
月島が遠慮がちに、問いかけた。
「黒尾さんって、あの人のこと好きですよね？Aさん。」
「は！？」
急に慌て出す、黒尾。
その様子が可笑しいのか、笑う月島。
「…及川さんとキスしてるときの顔…凄かったですから。」
「…お前なぁ…。」
…させといた奴が、何で見ねぇんだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：色葉怜 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2014年12月31日 22時
