#043.α×Ω×? ページ14
先程、田中は看護師と共にリハビリを終えて帰ってきた。
その時に、78号室を訪れたのは
ギャル三人組だった。
「あれ…?神無の及川さん!?」
「うわっ!マジじゃん!ちょーイケメン!」
その内の二人が騒ぎ出す。
それを見て、看護師が注意をした。
「病院内では静かにお願いしますね。」
「え!?静かにしてるんですけど、」
「なに?おばさん。ばかみたい。」
看護師に反抗する態度。
Aは今にもブチギレそうな看護師を外へ連れ出した。
「田中さんのお見舞いなら、静かにお願いします。」
影山が律儀に言うと、ギャル達は少し大人しくなった。
ギャルのリーダー格は 沙美田 シュリ。
「田中先輩が心配で〜。うちら、マネを代表して来ました。」
「あ、ありがとな。」
田中は苦手なのか、愛想笑いをする。
そして、くつろぎ始めるギャル達。
「田中先輩のお見舞いに来たのはいいけどさ〜、神無の及川に会えるなんてラッキーじゃね?」
「マジマジ!寝ててもイケメンって感じ♪」
そして、その内の一人が及川に近づいた。
「それ、ダメじゃないんですか?」
「大丈夫だって、日向くん。こう見えて、機械得意なんだから♪」
「………!?」
及川につながっている機械のスイッチを入れた。
すると、ランプが黄色から赤色へと変化した。
「やばいっ!変なの押しちゃった♪」
「離れろって!」
影山が焦り出す。
その時、黒尾が入ってきた。
「………はぁ。お前らは及川を殺す気か?」
ここの国立病院の正式名称は…
__________神星病院。
神無と天星の共同で運営されている。
だから、それぞれの学生の待遇はいい。
田中は骨折だが…及川は薬を抜くこと。
血液を循環させて、時間をかけて抜いていく必要がある。
だがしかし、その為の機械のスイッチを
一人のギャルは、逆に作動させた。
つまり、抜いた薬を戻した。
「…黒尾さん…及川さんは助かりますか?」
日向と影山が真剣な顔をしている後ろで、ギャル達は黙っている。
「…今、この病院で1番の重症患者はこいつだ。」
「「……」」
「ま、入院期間が一日伸びただけだ。」
黒尾は、その後Aと教授を呼んだ。
もちろん、ギャル達が帰ろうとしたのを止めて。
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作者名:色葉怜 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2014年12月31日 22時