検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:58,755 hit

#060 α× ページ30

一階に下りる。



すると、やけに沢山の荷物を持った教授と…






あの人がいた。









「教授…。」


「やあ、Aさん。急だけど、荷物を持ってくれないかね?。」




中に何が入ってるのか…ずっしりと重い紙袋を二つ渡される。






「オレが持ちます。」



すると、牛島がAの手から奪う。



「レディ・ファーストだね。」



教授は意味のわからないことを言い、着いて来なさい、と二人を呼んだ。









教授の部屋は、他の選手…マネージャー達の部屋とは格が違った。






「あ、牛島くん。君の部屋はこの隣だよ。」


「ありがとうございます。」


教授から、鍵を受け取る牛島。




「そう言えば…Aさんは知ってるの?」



「何がですか…?」



「牛島若利くんだよ。ホラ、バレーで日本代表のエースの。」




教授はニコニコと上機嫌だ。

それに対して、牛島は落ち着いている。

けれど、Aとはまだ一言も会話を交わしていない。




「知ってますよ。有名ですから。」



Aがそう言うと、牛島は少し驚いた。




二人が別れた理由は、自然消滅。


バレーに打ち込む牛島と、勉学に励むAの
方向性の違いが原因だ。






「…もう、怒ってないのか?」



牛島が、静かに話した。
教授には聞こえてはいない。

Aだけに聞こえる声で。







「最初から全然、怒ってないよ。仕方のないこと、だからね。」



変わりない笑顔を見せるA。



「それより、何でここにいるんだ?」

「それはね、彼氏の容態把握?まぁ…話すと長くなるから…。」




_________”彼氏”



その言葉に反応して、牛島の表情が少し暗くなった。



「そうか。」


「うん。明日から、練習?頑張ってね。」


「あぁ。」






そんな二人を教授は、微笑ましく見ていた。



「やっぱり、美女はいいもんでしょ?牛島くん。」

「…?」


「はいはい、若利はもう寝たほうがいいですよ。教授も。」



慌てて、牛島をまた変な事を言い出しそうな教授の部屋から追い出す。









部屋に残された教授は…





「あれ…?今…若利って。ん?気のせいか…?」







宮城のお土産に囲まれて、一人
はてなマークを浮かべていた。









教授の部屋から出た二人。






「じゃあ、また明日…。というか今日だね。」



「そうだな。早く寝ろよ。」




くしゃっと、大きな手で頭を撫でられる。



「おやすみ。」



「おやすみ。」

#061 ×→←#059 Ω×α



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
241人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , オメガバース   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:色葉怜 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2014年12月31日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。