笑って君を惑わせて【ハイキュー×鬼灯の冷徹】

第陸話　【木霊】 ページ8

土の臭い水の匂い木漏れ日の優しい光



ここは森の中



着ている服が汚れそうになるが



彼女が走り抜けるとき木々が避けて行く



森の中で一番大きな木の前に立ち、口を開く



『木霊さん、いらっしゃいますか？』



少しも上がっていない息を細く長く吐き待つ



「あれ、A様どうなさいました？」



姿は子供、頭脳は大人のリアル迷探偵コ●ン君が木の裏からひょっこり出て来る



『様なんて……。昔の事ですよ。


さん、で結構ですよ。


いや、いっそ呼び捨てでも___』



「いえ、さすがに呼び捨ては………」



たわいのない話しをして笑い会う



大丈夫、私



ちゃんと変われてる



『あ、本題なんですけど

あの世の入り口開けてもらっていいですか？』



「？ もうお仕事終わりですか？」



たたっ、と駆けて来て私を見上げる



あぁ……可愛いな



『いえ、諸事情により

一度地獄に戻るだけです』



あまりの可愛いさに癒されながら答える

「そうですか。お仕事頑張ってください」




あぁ、私には支えてくれる方がいる



ずっと一人だったけど



私は世界に許されている



『じゃあ、ちょっと行ってきます』

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