検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:17,812 hit

第拾肆話 【友達】 ページ16

紹介すると言われて連れていかれた先は屋上だった

掃除の行き届いてない埃っぽい階段を上がり

建て付けの悪い扉を開くと古くなった塗装がパラパラと落ちて、

ひかりに当たりキラキラと瞬く

開け放った途端、湿度を含んだ風が髪を巻き上げ

体を舐めあげる。

眩しい陽射しに目を細める

「おーい連れて来たぞー」

「おー遅いぞー。その子が噂の鴉間さんか〜。」

「俺を飢え死にさせた罪として今すぐ自販機でカフェオレ買ってこい。

もちろんお前の金で。」

「金欠だわ。勘弁。」

「そっちの女子が転校生?

うわッ!髪黒いね、日本人形みたい。」

水道タンクの日陰に二つの影が蠢く。

顔が見えた、一人は同じクラスの男子

もう一人は…

「そういや自己紹介がまだな奴がいたね。ほれ、旭、自己紹介。」

そう菅原くんが言うと旭なる人物はウゴウゴと立ち上がり自己紹介をはじめる。

「えっーと、初めまして3組の東峰旭です。」



知ってる。

身長だって、体重だって、生年月日だって知ってる。

だってこの私なのよ?

ちゃんと調べたのだから知らないわけが無い。

「あと一人は知ってるよな?
同じクラスの澤村大地
ここの三人みんな男バレなんだぜ」

得意気な菅原くんにへぇ…と返す

まあ正直どうでもいいが

「そうそう、鴉間弁当ないらしくてさ。分けてやってよ。」

「あ〜、弁当忘れたのか。そいは災難だな。分けてやるよ。」

玉子焼きと、唐揚げと生姜焼きやるよ、ああシュウマイがあったな…

いそいそとおかずを分ける三人に何故だか罪悪感を覚えて〈いいですよ。要りません。〉の言葉が喉まで出かかった。だが、いつの日か自分で言った〈人の好意は素直に受け取れ。〉の言葉を思い出し、素直にすることにした。

ううん…人の世話を焼くのは好きだけど焼かれるのはちょっと慣れないものがあるわね。

『じゃあちょっと悪いけど、分けて貰えると嬉しいな。』

日陰に入ると地面の温度が低いのか、照り返すような暑さは減り。吹いてくる風も心なしか若干涼しく感じられた。


2年生の面子を探すのはまた今度にしましょう。

今はちょっとこの心地よい風に身を任せたいの…

馬鹿な作者をお許しください。→←第拾参話 【友達】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 鬼灯の冷徹 , 月島蛍   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クリスピー浦部(プロフ) - アクアさん» めっちゃ有難うございます!!感極まってこの言葉しか出てきません!頑張ります! (2015年10月8日 17時) (レス) id: b1f80981f3 (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 更新ゆっくりで大丈夫ですよ!新しい話も楽しみにしてます(≧∇≦)頑張ってください。 (2015年8月16日 13時) (レス) id: 58d365aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ペろぽろぱらぽん - 鬼灯…キター(°∀°)ー!! きゃぁあああ〜!!面白い〜ッ! 僕のより、ずっと…………! (2015年4月12日 20時) (レス) id: 51ace1db1c (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - 鬼灯きたァァァァァァァア ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆更新待ってます☆ (2014年12月21日 6時) (レス) id: 1ba01dbef1 (このIDを非表示/違反報告)
クリスピー浦部 - 旭.夕希さん» ありがとうございます。受験生なのでなかなか更新できませんが頑張ります!! (2014年11月18日 15時) (レス) id: 535f4bda7d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クリスピー浦部 | 作成日時:2014年9月1日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。