MANAGER【HQ/烏野】

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確かに、話しかけづらいとは思ってた。
男子ばかりで、不安なところもあった。
だけど、彼らを嫌いだなんて、思ったことはない。


日向くん達だから、烏野バレー部だから。
サポートしたいと思ったし、仲良くなりたいとも思ったんだ。





「……ごめん。今まで私、やなやつだったね……感じ悪かったね。
ちょっと不安だったんだ。私、やっていけるかなって」




ちゃんと、話を聞いてくれてる。
それが、とても嬉しくて、
泣き出しそうになった。



……がんばれ。
伝えるんだ、『私も一緒だよ』って。




「……でも、私も…日向くん達と、同じこと考えてた。
仲良くしたいって思ってたんだ。……不思議だね」




興奮した気持ちを誤魔化すようにへらっと笑った。
彼らも、同じような顔をしていた。


……いい笑顔だなー。
なんて、おばさんくさいことを考えていた。





「いいの!?」

「えっ」

「これから、たくさん話したり、一緒に勉強したり教科書貸し借りしたり…
……あ、もちろん部活も一緒に頑張っても…！」

「……も、もちろん！」





はっきり言って、そんなこと毎日でもしたい。
もっと、仲良くしたい。
ちゃんとした友達になりたい。





「…ま、まあ。僕は今まで通りでもいいけど」

「素直じゃないなーツッキーは！
俺も、できれば仲良くしたいと思ってるよ…！」

「…あ、ありがとう」

「ほら、影山もなんか言えよ！」

「……おなしゃす」

「…こ、このやろー！」





「……あ、あの！私こそよろしくお願いします！」





想像以上に大きな声が出た。
声が裏返ったことを誤魔化して、またへらへらと笑った。





「おう！じゃあ、これからは『くん』付け無しね！」

「は、はい…!?」

「俺らももうさん付けしねーから！」

「はあ、ちょっと何勝手に…」






みんなが大騒ぎしている横で、
私は目に溜まっていたものを拭き取った。




……もう、悩みはいらないね。






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