【ハイキュー!!】烏口で弧を描く

烏と鉄壁 ページ49

作こと作並浩輔とは幼なじみだ。



物心つく頃から一緒にいてきっかけはまぁ、家が近いって事と親達が仲良かった。




幼稚園、小学校まで同じで中学はお互い別の学校へと行ったから作とは久々に会ったんだ。




作「吃驚したよ。青根さんがロックオンした先のチームにAちゃんがいたなんて思わなかったから」


『そりゃこっちもまさか鉄壁と呼ばれるチームに作がいるとは思わなかったよ。まぁ、勝つのは烏野(ウチ)だけどね』




そう言うと作の目がうっすらと細められた。




作「伊達工(ウチ)だって勝つよ。」


『そっか』




早くしないと大地さんに怒られてしまう。




「…負けないから」







手を振り烏野の方に戻ると対戦相手の常波高校との試合が始まろうとしていた。



作並side




久しぶりに会った幼なじみは黒いジャージを着ていてまるで烏みたいだった。




スポ小でバレーを初めて僕よりAちゃんの方がプレーが上手くて、なんでそんなに上手なの？って聞いたとき従兄弟がバレーやってて一緒に練習してるとかお父さんとやってたとか聞いて納得したものだった。




中学は別々になっちゃったけど先輩に月バリにAちゃんが載ってて一年レギュラーに驚きを隠せなかった。




だから僕も頑張ってやっとこのレギュラーの座を勝ち取ったんだ。




それになんだろうね。同じポジションなのかライバル感があるんだ。




当たり前だけど同じコートで戦えないのは残念だけどその上で余裕な表情を崩して見せるから僕のプレーを見ててよ。




「作並、どうした？」


「いえなんでもないです。茂庭さん」


「そっか。よし一本取り返すぞー」


「「「「「オオッス!!!」」」」」




絶対に、勝つ。









＿＿＿鉄壁の名にかけて

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