アホな子 カラスの子

第二十一訓 笑顔 ページ23

＜銀時サイド＞

貴)これ、なんだ！！？


銀)チョコレートパフェだ。


貴)これは！！？


銀)ショートケーキだ。


貴)これは？もぐもぐもぐ・・・


銀)それは・・・って聞けよ！！！


奢ってもらうのを条件にこのカラスのガキを連れまわしている。


そして、そのガキは片っ端から甘味を食べまくっていた。


銀)良く食うな・・・どこに入っていってるのやら・・・


神楽並みに食っている。


貴)もぐぐぐぐ！！もぐもぐもぐぐ！！


銀)あーーあー、分かった分かったからさっさと口の中のもんを飲み込め。


そして、ガキが食い散らかしたカスを烏がついばんでいく。


貴)美味い！！そして、痛い痛い！！


口元についたものまでもついばんでいた。


銀)それにしても、こんな普通の食いもんを知らんなんざ、よほど田舎もんか引きこもりか？


貴)しょーがねぇだろ・・・普段シャバに出る事なんてそうそうないんだよ。


シャバって・・・こいつ、囚人だったとか？


銀)そういや、名前聞いてなかったな。俺は万事屋の坂田銀時だ。


貴)フフフ・・・俺はな。


ガキは椅子に片足を乗せ、


貴)師匠の第一の弟子にして愛弟子、Aだ！！


銀)はいはーい、凄い凄いー。足、椅子から降ろそうねーお行儀悪いよー。


なんとなくこいつの扱いが分かってきた。


神楽と似たような扱いだ。


つまり、ガキだ。ガキ。


そして、正直に大人しく足を降ろした。


貴)とにかく、頭領は今はでっかい仕事してるから帰ってきたら美味しいものを食べさせたいんだ！！


こいつ・・・本当にその師匠とやらが好きなんだな。


甘いもんを食っている時よりも笑顔になってやがる。


銀)よっしゃ！！なら、とことん付き合ってやるぜ！


それに全部こいつの奢りだしな。


烏)カァ・・・・

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