アホな子 カラスの子

第十一訓　変な奴 ページ13

＜銀時サイド＞

行きつけの団子屋に変な野郎が来た。


頭に平然と烏が乗った野郎だ・・・


貴)烏が頭に乗ってるのは、身体の一部だからだよー。あんたの烏は何処にいるの？


銀)ごめん、話がぶっ飛び過ぎてわかんない。何？人類の頭に烏がいるって思ってるの？この子。


烏)カァァ・・・


貴)え？俺だけなの！！！！？烏が頭に乗ってるの！！


その頭にいる烏、通訳としても常識人(鳥？)としても有能だなぁぁぁ！！！おい！


銀)なんか分かったわ・・・烏がお前の頭に乗ってんの・・・。お前より賢いからお前との意思疎通に欠かせないわ・・・


貴)失敬な！！あ、団子屋のおばちゃーん、団子おかわりー！


団)はいよー


貴)それにしても、本当に美味いな！！この団子！


銀)・・・そうだな・・・。


確かに変な奴だが・・・


甘いもん好きな奴に悪い奴はいない・・・


なにより・・・


このカラッとしたこの明るさ・・・


バカだけど。


ただ・・・


貴)まんぷくーまんぞくーだ。よしっ！


銀)なんだよ、もう帰るのか？


貴)おぅよ！！満足したし！！


銀)そうかい・・・。


そして、元気に人ごみの中に紛れ・・・そいつは消えた。


銀)・・・悪い奴・・・じゃねぇよな・・・？


そいつは・・・



体中に血の匂いが染みついていた。

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