鏡の中の子 ページ10
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『全く、こっちの皆もなってほしいね。あっ、そろそろ自分の寮に戻って部屋で息を潜めてないと』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「見つかっては大変ですからね、毎回」
『余計なお世話じゃ』
ﾌﾛｲﾄﾞ「また遊びに来てねぇ〜」
ｱｽﾞｰﾙ「では、気を付けて」
『うん。また明日』
ｼｭﾝｯ!)
No side
ディアソムニア寮 Aの部屋...
『はぁ....』
鏡の前に立ち、右手で鏡を慎重に触った。
すると、水面に涙を一滴落としたかのように鏡の表面が動き始めた。
『サキ....?』
波紋のように動く鏡はだんだん霞んでいき、その中には女の子が見える。
サキ「いるよ。今日って、交代の時間だっけ?」
『うん...ねぇその足の小指、また怪我したの?』
サキ「まあね...wもう慣れっこだよ。最近ね、私朝ご飯はヨーグルト１００gだけにしてるから学校の授業でお腹鳴っちゃってさw」
『そうなんだ...』
サキ「あっ、ごめんごめん!はいっ、これ一週間の出来事リスト。これに書いてあるの覚えれば、何があっても“皆んな”と話し合わせられるからね」
『ありがとう。これないと皆んなから“えっ?”って顔されちゃうからさぁw』
サキ「これからそのリスト作るようにするねw」
『じゃあ今週の“アタシ”役お願いね』
サキ「うん。こっちも、今週の“ワタシ”役お願いねするよ」
『この魔法役は、自分の頭の中で想像したモノになれるって説明したと思うんだけど、この前一つだけ欠点があってね。水に濡れると元に戻るから気をつけて』
サキ「水に?分かった、なるべく水には気をつけるよ」
『効き目は約十五時間。薬が足りなくなったら、自分で調合して作ること』
サキ「りょ」
『りょ?と、とにかくアタシはそっちに行くね。サキはこっちに来て魔法薬を早く飲む』
サキ「あ、あのさ...!」
『ん?』
サキ「ワタシの世界にいるお母さんね...もう、無理....もう限界!だから、今日で終わらせて.....ほしい」
『....じゃあ、完璧に“アタシ”を演じて。少しだけ時間が掛かるかもしれない。なるべく選択授業では魔法史を選んで。魔法が使えないから、すぐにニセモノってバレるはず...』
サキ「分かった...じゃ、じゃあね」
『じゃあ、また“来週”』
.
『ﾘﾄﾞﾙ!馬鹿者、なにをしとるんじゃ!』
ﾌﾛｲﾄﾞ「待ってよぉ〜金魚ちゃーん」
ﾘﾄﾞﾙ「こっちに来るな、フロイド!」
『もう...魔法史なのに、送れたら先生に怒られちゃうよ!』
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リリィ - 把握です！ (2020年11月29日 14時) (
レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
コーラ - 後編のリンクがはれないので、後編はディアソムニアのカラスIIと検索すればでます^^; (2020年11月28日 14時) (レス) id: 5a7c7e79e0 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とっっっっっっても面白かったです！お忙しいと思いますが更新頑張って下さい！！ (2020年11月26日 16時) (レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩ｷｬﾗﾒﾙ | 作成日時：2020年8月24日 22時
