あの頃の ページ15
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母さんはそこにあった椅子を持ち、鏡に向かって、サキに向かっておもいっきり投げた。
やめて!!
ｸﾛｳﾘｰ「止まりなさいクローさん!」
母「っ!?」
ﾊﾞﾘｨﾝｯ!!)
『ゔっ...!』
サキ「Aちゃん!?Aちゃん!A!」
サキを庇い、サキ顔が映る部分を背中で守り、椅子はAの背中に鈍い音をたて当たった。
そして鏡の角に椅子のあしがあたり、割れた破片がAの足に刺さった。
母「A...!」
『近寄るなっ....!サキはアタシの友達だから!』
足に刺さった鏡の破片の痛みなのか、それとも他の感情が込み上げてきたのか、涙が出てきた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「Aさん...」
『せっかく出来た友達なんだって!』
母「...?」
『だから...だからもう、友達を“選ばないで”....っ』泣)
母「え....」
『もう限界なんだよ!あんたに全部選ばせてやってるんだから、友達くらい私に選ばせてよ!』
ﾘﾄﾞﾙ「友達....?選ぶ?」
『もう、あの頃には戻りたくないんだよ.....』
１２年前＿＿
母「Aちゃん。バレエ教室行ってみない?」
『バレエきょうしつ?...』
『今日のバレエね、楽しかった!あとね、クロエちゃんとお友達になったの』
母「そう。クロエちゃんっていい子?」
『うん?クロエ優しいよ』
２年後____
母「ママね、小さい頃バレエ習いたくても習えなかったんだよ。だからね、Aは幸せなんだよ?」
この頃からアタシは......
『へ、へぇ...?そーなんだ』
母の言動ひとつひとつに、疑問を持つようになった。
母はアタシが幼い頃から、“自分の夢だった”ことを受け継がせた。
『(あれ?...なんでバレエやってるんだろ)』
母「A、バレエ楽しかった?」
『え...今日は普通だったよ』
バレエの先生に叱られて、とても良い気分じゃなかった日に、楽しいと答えられる気はなかった。
普通ならね。
母「え、なんで?何かあったの?」
なんでなんで?の、質問攻めが待っている。
『お母さん!』
母「ん?」ﾆｺｯ)
あの頃の自分は、とても母さんのことが大好きだった
母さんの喜ぶ顔が見たい＿
もっと褒められたい＿
みんなの期待に応えたい＿
ひたすらずっと、母さんの夢を叶えるために頑張った
でも________
5年後____
母「また体重増えたんじゃない?ねぇ、それとテストの結果返ってきたんでしょ。見せて?」
『わ..分かった....』
母「何これ...!?」
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リリィ - 把握です！ (2020年11月29日 14時) (
レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
コーラ - 後編のリンクがはれないので、後編はディアソムニアのカラスIIと検索すればでます^^; (2020年11月28日 14時) (レス) id: 5a7c7e79e0 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とっっっっっっても面白かったです！お忙しいと思いますが更新頑張って下さい！！ (2020年11月26日 16時) (レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩ｷｬﾗﾒﾙ | 作成日時：2020年8月24日 22時
