【鬼滅の刃】烏口で大正を彩る (ページ26)

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頭上から鉄拳ページ26

列車を降りるとあまりの人の多さに目眩がしてきた。

何処をどう見ても人、人、人。

『か、鴉…案内を頼んでもいい？』

「デハ、真ッ直グ進ムノジャ～」

『えぇ～』

鴉の言う通り人混みの中に飛び込んだ。

勿論、ぶつからないようにするけど肩とか足とか踏まれるし痛い。

取り敢えず人が少ない端の方に避難したけど右から左へ。左から右へと人が忙しなく流れていくのを見つめるばかりだった。

「先二行カナイノカ？」

『ごめん、ちょっと人酔いした少し休ませて』

「ユックリ行ゲバイイ休息ハ大事ジャカラナ」

なんだコイツ…鴉の癖して優しい奴め。

影山なんて休むなんていったら後頭部にサーブ打ち込んで来るからな。

「おい」

嫌だって言っても頭鷲掴みするしボールじゃないっての。

「…おい」

あいつがいないだけどんだけ楽だか…

「聞いてますかコラァ!!!」

『あ゛ぁぁぁ!!!』

「カァァァァ!?」

だ、誰だこんな龍さん口調の頭に拳を遠慮なく叩き込む奴は。

『ってあれ？影、山？』

振り返ったら探していた影山がそこにはいた。

つーか

『それが所謂書記生格好？似合わないね(ｺﾞｯ』

影「早く行くぞ」

影山ってこんなに馬鹿力だっけ？