まるで何処かにいってしまったような感覚 ページ11
西谷side
ミヤが倒れた。
大地さんが集合と俺達を呼んだとき、サーブ練習に付き合ってくれていたときだった。
行こうと思って振り返った瞬間、ミヤの体が傾いて俺は咄嗟に両手を前に出して受け止めた。
反射神経って言うかリベロやってっと自然と身に付いてたから間に合ってよかったぜ。
「ミヤ、おいミヤ!」
揺すっても大声で叫んでもピクリとも動かない。
「ノヤっさん!日向が倒れちまった」
「翔陽も!?ッ…」
よく見てみるとミヤや翔陽だけじゃなく、影山や月島、山口まで倒れていて顔から血の気が引いていく。
なんだよこれ。
「どうしました!?」
「武田先生!日向達が倒れちまって…」
誰かが呼んだのか、職員会議からここまで走って来たんだろう汗をかきながらたけちゃんが状況を把握したのか的確な指示を出してくれた。
「とにかく風が当たる場所へ!僕は烏養君を呼んできます」
慌てて出ていったたけちゃんに俺はミヤを背負って体育館の隅に寝かせた。
「西谷、これ宮本の頭の下にひいて」
「おう 助かる力」
タオルを枕がわりにしてスクイズを横に置いた。
「そう心配なさんな軽い熱中症だよ いつもより騒がしかっただろこいつら」
「そう、ですよね」
なんとなく嫌な胸騒ぎを覚えた。
なんでかわかんないけど、体はここにいるけどこいつら自身はどこかにいっちまったような感覚で_______
まるで、あの時のような____
ん?あの時って…
な ん だ っ け ?
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作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時