検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:38,820 hit

まるで何処かにいってしまったような感覚 ページ11

西谷side






ミヤが倒れた。




大地さんが集合と俺達を呼んだとき、サーブ練習に付き合ってくれていたときだった。




行こうと思って振り返った瞬間、ミヤの体が傾いて俺は咄嗟に両手を前に出して受け止めた。




反射神経って言うかリベロやってっと自然と身に付いてたから間に合ってよかったぜ。




「ミヤ、おいミヤ!」




揺すっても大声で叫んでもピクリとも動かない。




「ノヤっさん!日向が倒れちまった」


「翔陽も!?ッ…」




よく見てみるとミヤや翔陽だけじゃなく、影山や月島、山口まで倒れていて顔から血の気が引いていく。




なんだよこれ。




「どうしました!?」


「武田先生!日向達が倒れちまって…」




誰かが呼んだのか、職員会議からここまで走って来たんだろう汗をかきながらたけちゃんが状況を把握したのか的確な指示を出してくれた。




「とにかく風が当たる場所へ!僕は烏養君を呼んできます」




慌てて出ていったたけちゃんに俺はミヤを背負って体育館の隅に寝かせた。




「西谷、これ宮本の頭の下にひいて」


「おう 助かる力」




タオルを枕がわりにしてスクイズを横に置いた。




「そう心配なさんな軽い熱中症だよ いつもより騒がしかっただろこいつら」


「そう、ですよね」




なんとなく嫌な胸騒ぎを覚えた。




なんでかわかんないけど、体はここにいるけどこいつら自身はどこかにいっちまったような感覚で_______




まるで、あの時のような____




ん?あの時って…









な ん だ っ け ?

仕立て屋の春子さん→←懐かしいそれは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。