第44幕 ページ46
「へえ、私を殺すってか」
ねちっこい声だ。
「はい」
銃を構えたまま、Aは頷く。
「へえぇ?」
そんなAを見据えて、銃を恐れることなく唐澤は立ち上がった。
「良いんだ?私を殺して?」
「どういうことです?」
「どういうことって、そりゃあ、」
長い爪を綺麗にマニュキアで塗った手が肩にかかる。
「あんたのパパやママのことさぁ」
Aの息が一瞬止まった。
「貴方になんの関係があったんですか?!」
Aはくるりと振り向いて唐澤の胸ぐらを掴む。
「答えてください!貴方は何を知っているんですか!」
ふふ、と含み笑いをすると唐澤は答える。
「1つ、取引をしようか」
「ッ、なんですか」
「私はあんたにポートマフィアのデータペースのパスワードをこっそり教えて上げられる」
「その見返りはなんですか」
「簡単さ……。私を殺さなければ良いんだから」
Aの瞳が揺れる。
迷っている証拠だ。
「覚えてない仲間を助ける必要なんてあるのかい?」
Aが銃を下ろした。
その時だった。
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ちょこいちじく(プロフ) - 梨花さん» 点数がオワッタよ(;ω;)ありがとう!調子に乗って頑張るよ! (2017年7月7日 20時) (レス) id: ed2e3bf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
梨花(プロフ) - ちょこいちじくさん» 久しぶり!それは…点数も終わったってことかな?笑きっと大丈夫だよ!更新楽しみだよ! (2017年7月7日 20時) (レス) id: b31483eb34 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこいちじく(プロフ) - 梨花さん» 久しぶり!オワッタよ!色んな意味で!沢山更新出来ると思うよ! (2017年7月7日 19時) (レス) id: ed2e3bf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
梨花(プロフ) - ちょこいちじくさん» 久しぶり!テスト終わった? (2017年7月7日 19時) (レス) id: b31483eb34 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこいちじく(プロフ) - 梨花さん» 更新はするから安心して! (2017年7月1日 6時) (レス) id: ed2e3bf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこいちじく | 作成日時:2017年6月18日 16時