65*遭遇。 ページ25
オフィスに戻ると、私服姿のユミ先輩と岡田さんが、ロッカーの前で喋ってた。
「あ、岡田さん、お久しぶりです！」
「おう、元気にしてた？」
「はい元気です」
「アハっ、それ小学校の出席確認だから」
大きな口を開けて笑う岡田さんは、キャプテンの制服を着てないのにやっぱり凛々しい雰囲気だ。
「あっ牧ちゃん、さっきの電話、お仕事？」
敬語だし、緊張してるみたいだったけど、ってユミ先輩が不思議そうな顔をする。
「あっ、ち、違いますよ」
私、人から見て分かるくらい緊張してた！？
確かに、いつもより声うわずってるし、背筋ピン、って張ってたかもしれないけど…
「あ、もしかして…」
ユミ先輩が、ニヤリ、と笑う。
「えっ、いやっ、あの…」
「図星ー！」
牧ちゃん顔真っ赤、って、ユミ先輩はケラケラ笑った。
「えっ、何？なんの話？」
岡田さんが、大きな目をクリン、と丸くする。
「な、なんでもないですよ〜ハハ…」
「完璧な愛想笑いだなぁ」
岡田さんは呆れたように少し眉毛を下げると、
「でもまあ俺は嬉しいけどね、牧ちゃんが楽しそうで」
って、小さく微笑んだ。
「岡田さん…」
ユミ先輩もそうだけど、私は本当に良い先輩に恵まれてる。
こんな風に気にしてくれて、頼り甲斐のある人、社会人になってからはそんなに出会えないから。
ふと目を上げると、ユミ先輩が少しだけ口角を上げて岡田さんのことを見つめてて、
それに気がついた岡田さんがニコッと笑った。
こういうの、素敵だなぁ…、って思う。
アイコンタクトだけなのに、お互いの気持ちが全部伝わってる、そんな感じ。
「あっ、あの、この辺でレンタカー借りるのにオススメのお店ってありますか？」
「レンタカー？」
岡田さんもユミ先輩も、不思議そうな顔をした。
「えっと実は…」
もうバレてるし、隠してもしょうがない、って思ったから、
智さんが日本で家を借りることになったこと、リフォームをすること、
その買い出しに車が必要なこと、レンタカーを借りようとしていることを全部話した。
「そうねぇ…」
「俺も借りたことあるけど、確かに安いよね」
岡田さんは最近車を買うまで、よくレンタカーを使ってたみたい。
「そういえば、あなた友達いなかったっけ？」
「あーいるわ、ちょっと聞いてみる」
「ありがとうございます！」
岡田さんはポケットからスマホを取り出して、エレベーターホールに歩いて行った。
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璃夢(プロフ) - みっきさん» みっきさん、コメントありがとうございます。智さんのほんわかと優しさ、感じていただけて嬉しいです。私も書きながら癒しのパワーをもらってます笑 これからもどうぞよろしくお願いいたします♪ (2020年6月10日 0時) (
レス) id: 7d2e6a298f (このIDを非表示/違反報告)
みっき(プロフ) - 初めまして(^^)いつも楽しみに読ませていただいてます♪智くんのほんわかと優しい癒しオーラを感じて毎回読み終わったらほっこりしてます。次回更新も楽しみに待ってますね♪ (2020年6月4日 0時) (レス) id: 0364fca5be (このIDを非表示/違反報告)
璃夢(プロフ) - かえるさん» かえるさん、コメントありがとうございます。お話楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪青い鳥の開設、今準備中なので、用意が出来たらすぐにお知らせしますね^ ^ これからもよろしくお願いします！ (2020年5月31日 0時) (レス) id: f209da7995 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！！差し支えなければ、智さんの新しいお家の見取り図が見てみたいです(^^) (2020年5月23日 1時) (レス) id: a9f7041f7f (このIDを非表示/違反報告)
璃夢(プロフ) - ゆうにゃんさん» ゆうにゃんさん、コメントありがとうございます♪ ドキドキしていただけて、とっても嬉しいです。これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2020年5月20日 9時) (レス) id: f209da7995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃夢
| 作成日時：2020年5月17日 22時
