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第百三話 ページ14

白鯨から飛び降り、少したってからパラシュートを開く。すると自分の直ぐ横を弾丸がかすった。









トム「おい、莫迦。何外してんだよ。」




トウェイン「いやいや、レディを傷つける訳にはいかないでしょー。特にあんな美人だったら尚更。」




トム「……」









地面に近づくにつれ、地上の様子が見える。ナイフを持った人、他人の首を絞める者、泣きじゃくる子供…


あまりにも酷い惨状だった。地面に着地し、パラシュートを外す。









「(中島さんと合流しなければ_________)」









次の弾丸が降ってくる前に動かなければと思い、立ち上がる。




すると視界の端で建設途中の建物がぐらりと傾いたのが見えた。









「…!」









建物はそのまま私の上に落ちてくる。瓦礫が宙を舞い、落下してきた。









「(避けられな_________)」




??「何やってンだ、三下!」









そんな声が聞こえたと思うと、赤い光に包まれた瓦礫が目の前で弾き飛ばされた。


唖然とする私の前に、帽子を被った男性が降り立つ。









「中原さん…」









何時しか公園で会った中原さんが、不機嫌そうに腰に手を置いた。









中「ったく、どっかで見たことのある顔が降りてくると思ったら…」




「助かりました、中原さん。」




中「あぁ?別に俺は手前を助けた訳じゃねぇよ。この街を守る為だ。」









そう云われ、辺りを見渡せば確かにポートマフィアの黒服が居る。中には面識のある人達も。









中「そもそも俺達は…」




「…!」









再び銃声が聞こえてきた。しかも音が一定の方向に向かって撃たれている。私に対してではない。


ならば、考えられる事はひとつ。









「(真逆、中島さんが…)


……中原さん、このお礼はいつか埋め合わせしますので。失礼します。」




中「は?あっ、おい!待ちやがれ!」









中原さんに背を向け、走れば爆発が聞こえた。街角を曲がれば、倒れた中島さんの姿が見える。


近くに寄ろうとすれば、足元を撃たれる。威嚇射撃の心算だろうが、それを気にせず彼に近寄った。









「中島さん…!」









中島さんが人形に手を伸ばす。しかし、それはあと少しという距離で届かない。




_________すると土煙の中から、誰かの足音が響いた。

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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれて嬉しいです! (2018年6月6日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです! (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!更新遅いかもしれませんが、頑張ります…!(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください! (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グロリアス | 作成日時:2018年4月28日 11時

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